2026.9.14プレスリリース
「もう少し生きてみようかな」ホスピスの終末期患者に届ける介護美容の力
千葉県流山市のホスピス住宅「マザアス在宅ホスピス南柏」では、入居者が日々の中で楽しみや心地よさを感じられる時間の一つとして「介護美容」を取り入れています。同施設では、ミライプロジェクトが運営する訪問介護美容サービス「care sweet」を2021年4月から5年間にわたり継続して導入。これまで延べ約570名の入居者が介護美容を利用してきました。
介護美容は、美容によって身だしなみを整えるだけでなく、ケアビューティストとの会話やふれ合いを通して、入居者が心地よさや楽しみを感じられる時間をつくります。最近では男性の利用者も増えており、メイクサポートやケアネイルだけでなく、さまざまな形で介護美容が取り入れられています。

男性入居者にも広がる「癒しの時間」
公的保険による入浴が週2回に限られる中、マザアス在宅ホスピス南柏ではベッド上で行う「足浴」や「フットトリートメント」が、男性入居者の間で人気となっています。
Aさんは、月2回の介護美容を継続して利用しています。この日は足浴の後、ケアビューティストが脚を包むようにふれながら、香りのあるクリームでフットトリートメントを実施。施術中は会話を楽しみながら過ごし、クリームで脚をさすっていくと笑顔を見せました。
Aさんは、介護美容について「ふれられるのが一番うれしい」と話し、「若返る」「がんばろうという気になる」と感想を述べています。施術を終え、ケアビューティストが帰る際には握手を交わし、嬉しそうな様子を見せました
また、会話による意思疎通が難しいBさんに足浴後にフットトリートメントを実施すると、施術中は気持ち良さそうに徐々に目を閉じるようになり、終了後には眠りにつきました。

言葉を交わせなくても伝わる、「OKマーク」
ベッド上から動くことができず、意思疎通が難しい入居者へのトリートメントでは、当初は不安そうな表情をされていた方が、ケアビューティストの手の温もりを通じて徐々に表情をやわらげ、心地よい眠りに誘われていくことがあります。施術の最後には、ご自身の手で「OKマーク」を作り、感謝を伝えてくださったこともありました。
こうした関わりの積み重ねの中で、当初は「私なんて、美容は必要ない」と心を閉ざしていた入居者が、ケアビューティストとのやり取りを重ね、美容ケアを続けていくうちに「もう少し生きてみようかな」と口にされたこともあるといいます。美容が人の「生きようとする力」に火をつける瞬間が、ホスピス住宅の現場では確かに存在しています。

ホーム長 島田様より
「ホスピス住宅は個室での生活が中心となるため、お一人おひとりの状態に深く寄り添う個別ケアが求められます。身体を動かすことが難しい方に対しても、ベッドサイドで非日常の豊かな時間を提供できる介護美容は、私たちの理想とするケアの形です。
最も印象的なのは、ケアネイルやメイクサポートを受けた入居者様が見せる、普段の生活では見たことがないような笑顔です。中には、介護美容を受けた後に撮った写真を遺影に選ばれたご家族もいらっしゃいます。
企画から運営までケアビューティストに一任できる点も、現場スタッフの負担軽減や、入居者様との会話の広がりにつながっています。」
11月9日、寝たきりの方もベッド上の美容ケアで 笑顔を引き出し、家族との大切な「今」を写真に残す撮影会を実施
11月9日(月)には、マザアス在宅ホスピス南柏にて、入居者とそのご家族を対象に とした美容をセットにした撮影会を実施します。
この日は、身体を動かすことが難しい方や寝たきりの方にも、ケアビューティストがベッドサイドでスキンケアや身だしなみを整えるケアを行い、その後、現在の姿を写真に残します。一人ひとりの身体の状態に合わせて美容ケアを行い、自然な表情や笑顔を引き出しながら撮影します。
メディア関係者様には、施術中の表情や撮影時の様子、参加者本人の言葉、ご家族の反応などを通じて、人生の最終段階においても「きれいになりたい」「おしゃれを楽しみたい」「自分らしい姿を残したい」という思いを支える介護美容の現場をご取材いただけます。
9月14日に実施した1回目の撮影会では、とても好評で撮影の際は涙を流して喜ばれたご家族もいらっしゃいました。

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