2019.6.25受講生

「介護には美容が必要だと、これまでの現場の経験からわかっていました。だから、迷う時間がもったいないなと思って」――藤﨑楓さん(20歳)

介護美容研究所にご入学くださった受講生の皆様は、果たしてどんな想いを抱きスクールの扉を叩いてくれたのか。介護と美容の融合に着目したきっかけ、スクールでの学びや将来の夢などをお伺するこの企画。

トップバッターは高校卒業と同時に訪問入浴の介護士として働き始め、4月で丸2年が経つという藤﨑楓さんです!

ケアビューティーコース受講生の藤﨑さん。
小さな頃からお祖父様やお祖母様に囲まれて暮らし、お祖母様が経営する喫茶店のお手伝いもされていたそう。
そこに集う年配のお客様方にも可愛がられてきたといいます。

「おじいちゃんあばあちゃんと話しているのって、同年代の友達とはまた違った楽しさなんです。
それでいて自分の知らない戦争の話や教授をやっていた頃の話なんかを聞くと勉強になりますし」

そのような環境のせいか、中学の時に初めて進路を考えたとき、自然と介護士への道を選んでいたといいます。
そして高校時代に介護職員初任者研修を終え、資格を取得。

「訪問入浴は毎日違う場所に訪問して、いろんな利用者様に会うっていう変化が私に向いていて楽しいです。だけど他にもやりたいことがたくさんあって。もともと妹にメイクやヘアセットをしてあげたりと、美容に興味がありましたし、洋服も好きなのでアパレルもやってみたかった。だけど介護は辞めたくないって思っていて・・・
そんなとき『ビューティーケアワーカー』っていうものがあるよって、お母さんがネットで見つけて教えてくれたんです。美容ができるし、介護も辞めなくていい。だったらまさにコレだと(笑)」

パンフレットを見た時は、カリキュラムの多さにまず驚いたそう。

「メイクだけ習うのかと思っていたので、こんなにたくさん学べるんだなって、嬉しくなりました!
その後スクールアドバイザーの方からお電話をいただいて、ケアビューティストっていう新しい職種や就職する道があると知って、まずは話を聞きにいこう!って」

 

「今しかできないことがある」っておばあちゃんによく言われます。

 

個別ガイダンスを受けたのち、改めてよく考えてみようとしたそうですが、意外と時間をかけることなく入学を決めたといいます。

「介護も美容も自分のやりたいことだし、介護美容は需要があるのもわかっていた。
だって、訪問入浴の仕事をしていると、病院行くだけでもメイクするって利用者様がいるんです。この学校に通わないで今の仕事を続けていくのはもったいないって、考えている時間が無駄に感じちゃって」

「今しかできないことがあるって、おばあちゃんもよく言うんです。
母親も、もともと自分が教えてくれたことでもあるし『いいじゃん』って感じで、周囲の人も『藤﨑さん、そういうの似合いそう』ってすんなり受け入れてくれましたね」

スクールでは同業の人との交流も。

「私は介護といっても訪問入浴の世界しか知らないので、他の施設形態で働く人たちの話を聞くとまた勉強になりますね」

授業は一つひとつの内容が濃密。時間があっという間に過ぎると藤﨑さんは笑います。

「化粧水のつけ方からファンデーションの塗り方まで、メイクの基礎も知らなかったから、覚えることが盛りだくさん。
スクールに入ってからは美容に関する行動が丸ごと全部変わりました。化粧の仕方、というか美容のやり方が全部変わりました。スキンケアの仕方も髪の乾かし方も、教わった基本を大事にしながら丁寧にやっています。結果、肌が白くなった気がするんですよ!髪を乾かすのも早くなりました」

授業の内容が早速仕事の現場で役立ったこともあるのだとか。

「よく現場で爪切りをするため、やすりのかけ方が上手になったのを実感します!
仕上がりをすごく気にされる利用者さんがいらっしゃるんですけど、この間はやすりをかけ終わった後に何も言われなかったんですよ。満足してくれたのかなって嬉しくなりました」

また、現場実習では実際の介護施設で18名もの方にメイクしたそう。

「ある利用者様にピンクの口紅を塗って差し上げたら『恋人に見せに行かなきゃ!』って元気になって。ピンク色の唇で『恋人』って仰るのが可愛らしくて、私も笑顔になりました。
耳の聞こえない利用者様とは、ジェスチャーで意思疎通をはかりました。眉毛を細くしてほしいって一生懸命伝えてくれるんです。
でも、他人の眉毛を綺麗にするのって難しくて。その後の補講で、他の受講生仲間と一緒に特訓しました。まだ上手くなったとは言えないと思いますが、失敗しても直せる技を覚えたのが大きな前進!直せるって思えるから、もう怖くないです(笑)」

そんな藤﨑さんに、ずばり将来の夢を訪ねてみました。

「介護美容のお仕事を派遣でやりながら、好きなブランドのショップ店員さんになりたい。それぞれ週3ぐらいで!洋服も、美容も、介護にも携わっていきたいんです。
アパレルをやるなら、これから始まるカラーコーディネートの授業も役に立つだろうなって楽しみにしています」

やりたいことがたくさんあって、どれも諦めたくない。
キラキラと輝く藤﨑さんの夢の実現に向かって、介護美容研究所も全力で応援していきたいと思います!