ミニスカートを着てチャンゴを叩くシニアたち
Vol.3:“年を重ねても、舞台に立つ瞬間再び輝く”
日本の方々にとってロッテワールドは馴染み深いかもしれないが、仁川の海辺に位置するウォルミド(月尾島)はまだ聞き慣れない地名かもしれない。しかしウォルミドは、韓国の普通の市民たちが海を眺めながら休み、歌い、踊り、公演を楽しむ、庶民の昔ながらの遊び場だ。週末になるとあちこちから音楽が流れ、道を歩いていた人々は自然と足を止める。誰もが観客になり、誰もが拍手を送ることができる開かれた舞台がここにはある。
このコラムは、美容大国である韓国の大学教授・申 美花氏を迎え、韓国をはじめ世界のシニア文化や美容・ケアの取り組みを通して、介護美容の可能性を発信するコラムです。



6月初め、海辺の強い日差しの下、賑やかな音楽が聞こえてきた。すでに多くのシニアの観客たちが席に座っていた。そんな中、舞台の脇、海を背景に黄緑色のミニスカートをお揃いで着た女性たちが、明るい笑顔で写真を撮っていた。白いシャツに黄緑色のネクタイ、同じ色の短いプリーツスカート、白いブーツ。その姿は、私たちがよく思い浮かべる「伝統的なチャング公演」とはまったく違っていた。
「ゴゴチャングをやっているチームなんです」
写真のポーズを指示していたキム・ジヨン院長のその言葉に、思わず目を見張った。チャングといえば韓服やチマチョゴリを思い浮かべやすい。しかし彼女たちはミニスカートにブーツを履いていた。しかも50代から70代までのシニア女性たちだった。

しばらくして公演が始まると、驚きはやがて感嘆へと変わった。チャンゴの音に合わせて体を回し、腕を伸ばし、足を踏み鳴らして踊る彼女たちの動きは力強く軽快だった。海風も、強い日差しも、彼女たちのエネルギーを止めることはできなかった。観客たちは携帯電話を取り出し、何人かの男性シニアたちは舞台の下で興に乗って踊りながら、お札を差し出した。韓国の野外公演の場では、無料の公演を楽しんだ観客が感謝の印として現金を渡す姿がよく見られる。その日のウォルミドの舞台もまた、観客と出演者が共に作り上げる、生き生きとした祝祭だった。
公演の後、キム・ジヨン院長(71歳)に正式にインタビューをお願いした。次の定期公演までは時間があったが、院長は取材のために2週間後、ウルワンリ(乙旺里)海水浴場で改めてバスキング(ストリートライブ)の舞台を用意してくれた。
海水浴場で繰り広げられる、心躍るチャンゴ公演

海水浴場の開場後、最初の日曜日。青い空と海を背景に、再びチャンゴの音が響き渡った。赤いビーチパラソルと青い海、そして白いブーツを履いたシニアたちの力強い足さばきが織りなす風景は、それ自体が一編の映画のようだった。
キム院長が「アランゴゴチャング」を始めてから10年になる。その前は30年間、民謡を歌いながらボランティア活動を続けてきたが、どこか物足りなさを感じていたという。「お年寄りたちをもっと楽しく元気づける方法はないだろうか」と悩んだ末に、ゴゴチャングを始めた。「ゴゴ」は英語の「Let’s Go(GoGo)」に由来し、「元気に楽しもう」という意味が込められている。伝統的なチャンゴの演奏に現代的なリズムと振り付けを組み合わせた、大衆向けのパフォーマンス・ジャンルだ。院長にとってゴゴチャングは、単にチャンゴを叩くだけの行為ではない。音楽、振り付け、衣装、場所、舞台マナーがすべて調和して初めて、一つの公演になる。
「ゴゴチャングは音楽だけではダメなんです。振り付け、衣装、場所がぴったり合ってこそ、格好よくなります。」
現在の会員数は約60〜70人。年齢層は50代から70代まで幅広い。彼女たちはチャンゴだけを習うわけではなく、振り付けを覚え、舞台に映える衣装を選び、表情や姿勢、公演マナーまで学ぶ。キム院長自身も歌手として活動しており、自ら歌を歌い、会員たちはその歌に合わせてチャンゴとダンスを組み合わせた舞台を作り上げる。
この教室の最大の変化は、体よりも先に心から始まる。院長によれば、初めて教室を訪れる人の中には、憂うつ感や対人恐怖、自信の低下を抱えている人が少なくないという。しかし半年ほど経つと表情が変わってくる。チャンゴの拍子を覚え、手と足を別々に動かし、音楽に合わせて体を使ううちに、いつの間にか顔に生気が戻ってくる。
「最初はつらそうにしていますが、時間が経つと180度変わります。興味を感じ、活力が生まれます。チャンゴを叩きながら癒されていく方を、たくさん見てきました」
シニアたちの驚くべき変化
ゴゴチャングは、思いのほか全身を使う運動だ。手、足、腰、脚がすべて動き、拍子と振り付けを覚えなければならないため頭も絶えず使う。会員たちは口をそろえて「ジムよりいい」と言う。運動という義務感よりも、舞台に立つためのときめきが体を動かすからだ。
ミニスカートと華やかな衣装も、この教室を象徴するもう一つの要素だ。長いスカートや長いズボンに慣れ親しんできた主婦たちにとって、ノースリーブのトップスとミニスカートは、最初は大きな挑戦になる。しかし、いざ舞台に立つと心が変わる。隠したかった体は、表現したい体になり、年齢は隠すべき数字ではなく、舞台を彩る経験となる。
「最初は恥ずかしかったです。でも舞台に立つと、気持ちがガラッと変わるんです」
会員たちの声は、それぞれに違う。

チョン・ヨンスクさん(63)は、福祉センターで歌の講師をしていた。アランゴゴチャングを始めて6年目になる。幼い頃から舞踊や歌が好きだったが、「女性はそういうことをするものではない」という言葉に夢を諦めなければならなかった。子育てと夫の支えに時間を費やしてきた彼女にとって、ミニスカートは単なる衣装ではなく、長く押し殺してきた夢を超える象徴だ。子どもたちが独立した後、彼女はようやく自分の体と自分の舞台を取り戻した。

ソン・ウンスンさん(75)は、教室に通い始めて1年6か月。以前は自分が舞台に立つことなど想像したこともなかったが、今では舞台に立つ瞬間に喜びを感じるという。子どもたちからは「エネルギーにあふれている」と言われ、孫からは「かっこいい」と言われた。最初は恥ずかしがっていた夫も、実際の公演を見た後は応援してくれるようになった。
「これは全身運動なので、脚、腕、腰の調子がよくなりました。できる限り続けていきたいです」

ペ・ジョンウンさん(57)は、始めて1年ほど。週に2回、1回90分の授業を受けると全身汗びっしょりになるが、帰り道には体が浄化されたようにすっきりし、新しいエネルギーが湧いてくるという。同世代の会員が多く、互いの悩みや日常を自然に分かち合えることも大きな支えだ。教室は単なる趣味の場を超えて、もう一つのコミュニティになった。ペさんは今後さらに学びを深め、いつか自分自身も教室を運営してみたいという夢を抱くようになった。

カン・ミンジュさん(61)は、若い頃は不動産仲介士として、その後は高齢者を支える生活支援士として働いてきた。アランゴゴチャングを始めてから体重が5キロ減り、何より自信がついた。最初はノースリーブのトップスとミニスカートが恥ずかしかったが、今ではむしろ長い服を着ると違和感を覚えるほどだという。家族に公演の映像を見せると「パフォーマンスが本当にすごい」と褒められると、笑顔で語る。

出演者の中で最年少のイ・ジュウンさん(55)は、仲の良い先輩に誘われて偶然ゴゴチャングの公演を見に行き、その魅力にたちまち引き込まれた。始めて1年半が経ち、体重が減り、ウエストラインが引き締まり、膝や足首の調子も良くなったという。今後もさらに多くの舞台に立ちたいと願い、いつか自分自身の教室を開いて、年配の方々にゴゴチャングの楽しさを伝えたいという夢も抱いている。
年を重ねても美しく生きるということ
写真の中の彼女たちの脚は引き締まっている。単に細いという意味ではない。数えきれないほど拍子を合わせ、足を踏み鳴らし、砂の上でもバランスを取り続けてきた時間が作り上げた筋肉だ。その脚で、彼女たちは再び舞台に立つ。年を重ねても体は再び動き出せること、心は再び高鳴ることができることを、言葉なく証明しながら。
キム院長が考える「年を重ねても美しく生きること」とは、家の中だけにとどまらない人生だ。外に出て、人と出会い、学び、舞台に立つこと。その過程でシニアたちは、「私はまだ老いていない」「私にもまだまだできる」という感覚を取り戻していく。
アランゴゴチャングは今や韓国国内にとどまらず、ハワイやニュージャージーにも支部を持ち、海外の同胞たちがそれぞれの国で教室を開いている。この秋には会員たちと共にフィリピン公演も控えており、キム院長はいつかこの輪が世界へさらに広がっていくことを夢見ている。

ウルワンリ海水浴場の強い日差しの下、黒のスパンコール衣装に白いブーツを履いたシニアたちがチャンゴを打ち鳴らした。波は静かに打ち寄せ、観客たちは拍手を送った。その舞台には「老年」という言葉が持つ重さはなく、あったのはリズムであり、笑顔であり、自分自身を再び愛するようになった女性たちの堂々とした身振りだった。何よりも印象深かったのは、チャンゴの音よりも、もっと上手になりたい、観客にもっと大きな喜びを届けたいという彼女たちの表情だった。
シニアの美しさは、若く見えることから生まれるものではないのかもしれない。やりたいことを再び始める勇気、自分の体を肯定する心、人々の前に立って「私はまだ生きている」と表現する力。アランゴゴチャングの舞台は、シニア女性たちが失いかけていた自信を取り戻し、人生後半のもう一つの輝きを作り上げていく現場だ。

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