【介護美容導入レポ】半年で稼働率80%→約90%に改善!「選ばれる施設」を確立した地域密着型デイの戦略
現在、介護業界で注目を集める「介護美容」。
単なるレクリエーションではなく、ご利用者様の満足度向上とデイサービスの稼働率改善を両立させ、施設経営にも好影響をもたらす導入事例が相次いでいます。
今回は、デイサービス「まごのて西陣」の管理者である、小寺真央さんに、訪問美容サービス care sweetの導入後の効果について伺いました。
なんと、導入開始からわずか半年で、稼働率80%から約90%まで向上。
さらに、職場の負担も軽減でき、日々のサービスとケアの質を両立させるという好循環を生み出しました。
介護福祉士として約10年の経験を持つ小寺さんが、いかにして導入へのハードルを乗り越え、成果に結びつけたのか。
その成果の秘訣とcare sweet導入の手順まで、詳しくお伝えします。
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デイサービスの差別化戦略に「介護美容」を選んだ理由

京都市にある、デイサービス「まごのて西陣」は、定員10名の地域密着型施設です。主にこの地域の介護を必要とされている方を対象にサービスを提供しています。

いくつになってもお化粧をされる女性が多いので、care sweetを導入することで、ご利用者様にどういう変化があるのか気になっていました。
まごのて西陣では、以前からマニキュアを塗ったり、ハンドクリームで手をさすったりといった簡易的な美容レクリエーションを実施。しかし、「見た目が変わるだけ」の効果には限界があったと言います。
そんな中、訪問美容サービス「care sweet」からサービスの案内を受けました。
そのサービスの内容は、ネイルに留まらず、ハンドトリートメント、メイク、アロマ、創作レクリエーションなど様々。「これなら女性に限らず、施設のご利用者様全員に楽しんでいただける」と確信したといいます。
訪問美容サービスCare Sweetとは?
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介護×美容の専門教育機関「介護美容研究所」を運営する、「株式会社ミライプロジェクト」が展開する新しい訪問美容サービスです。
介護美容を通して、施設内の利用者のQOLの向上や職員採用支援、入居促進をプロデュースしています。また、高齢者専門のケアビューティストが、施設内で安心・安全で楽しい美容プログラムを提供してくれます。
さらに、サービスを活用することで職員の負担が軽減され、利用者様とレクリエーションを心から一緒に楽しめる時間が増えるという、相乗的なメリットも導入の大きな後押しとなったのです。
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稼働率90%に向上!わずか半年で証明された集客効果
care sweetの導入は2025年5月。導入からわずか半年で、稼働率が約80%から約90%に上昇。ご利用者様からの関心は高く、導入前と比べて安定した運営体制を実現しています。

レクリエーション当日は、当初は6名程度の参加でしたが、現在ではご利用者が9名、多い時には定員10名全員が参加する日も多くなり、ご利用者様の利用当日の参加意欲が大幅に向上しました。
care sweetの導入は、新規利用者の獲得にも結びついています。新規契約の際に介護美容サービスを導入していることを伝えると、ご本人やご家族が「それだったら行きたい」と入所を決めるケースがあったとのこと。
介護美容は、集客力向上や稼働率改善のための重要な“差別化ポイント”として機能し、「行きたくなるデイサービス」の魅力となっています。
「生き生きしていた」と感謝の声!介護美容がもたらす心理的変化

サービス導入後、ご利用者様には心理的な変化が多く見られました。特に、プロによる施術がもたらす「心の高揚感」と「ワクワク感」は計り知れないものがあります。
導入初期には「どんなことをするんだろう」というワクワク感が広がったほか、普段ネイルをされない方の中にも「実はネイルが好きだった」という一面が引き出されました。

自ら進んで「一番にネイルをしてください」と希望される方もいました!
さらに、施設内だけでなく、家庭内のコミュニケーションにも変化が見られました。

ネイルをした手をご家族に見せて「やってもらったの」と報告されたそうで。自然に会話が増えて、ご家族から『お母さんが生き生きしていました』と嬉しいお声をいただきました。
施術をきっかけに、ご利用者様同士の会話が生まれ、職員とのコミュニケーションも活性化しています。小寺さんは、見た目が変わるだけでなく、その“きっかけ”が生まれることが介護美容の魅力であるといいます。
「自己選択」が脳を活性化!回想法として機能する介護美容

介護美容は、単に外見を整えるだけでなく、認知機能への好影響ももたらしています。
創作レクでアロマポットを作成した際には、ご自身で匂いを選ぶといった「自己選択」の機会が生まれ、普段あまりご自身で選ばれない方の違う一面を見ることができたといいます。

私は、介護美容は「なかなか自分でできなかったことを思い出してくれる、回想法の一つ」だと思っています。

脳の活性化や、身体機能の維持ができるのであれば、よりご利用者様の興味のあるものを取り入れていきたいです。
また、介護美容に興味を持った職員がご利用者様と一緒に見学するなど、職員にとっても「イベント」のように楽しめる機会となり、施設全体の雰囲気をポジティブに変える効果も生んでいます。
導入の最大の障壁は?決め手となった「プロによる安心感」と小寺さんの熱意
導入前、「ご利用者様に本当に合うのか」「コストに見合うのか」といった不安を抱えていました。特に、グループ内の管理者層は男性が多く、美容への理解や関心が低いという課題がありました。
最終的に導入の決め手となったのは、「介護の資格を持ったプロの方、医療の資格を持ったプロの方に来ていただく」というcare sweetの安心感と、小寺さんの強い熱意でした。

介護美容を取り入れることで、ご利用者様の笑顔やコミュニケーションの輪が広がるのを見て、「今の介護業界に“花を添えられる”ことが必要なんじゃないか」というのを、熱く語りました。
導入から半年が経過し、小寺さんは「導入前の不安を上回る価値を実感している」と確信し、今後の継続利用を明言しています。
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運営に悩む施設の方へ。「諦め」を「意欲」に変える介護美容の力

小寺さんは、介護美容の導入を検討している他の施設に向けて、「プラスな面しか出てこない」と強く推奨します。

年齢を重ねると、出来ない作業が増えて、諦めてしまうことが多くなります。介護美容だと、昔していたことを思い出して、「ちょっとやってみようかな」という気持ちに変わり、一歩踏み出せる。そういったプラスの面が大きいです。

おすすめしたい点はいっぱいありますね。多分、もういいことしか出てこないと思います。
まとめ
介護福祉士として、ご利用者様の心に寄り添い、その潜在的なニーズを見抜いた小寺さんは、ご利用者様の「自分らしさ」を満たす手段としてcare sweetの導入を推進しました。
その結果は、稼働率の上昇という経営面の成果と、ご利用者様の自己選択や笑顔の増加というQOL面の成果の両方をもたらしました。
デイサービスまごのて西陣の事例は、介護美容が「特別なイベント」ではなく、日々のケアに「花を添える」本質的なアプローチであることを示しています。

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