「介護の現場にもキラキラを!」|101歳の祖母の存在から始まった、井上さんの介護美容への挑戦
「介護の現場は、どこか自由がなくて我慢が当たり前の場所」
そんなイメージを、知らず知らずのうちに持ってはいないでしょうか。
年齢を重ね、誰かの手を借りながら生活をしていく。
それは、「何かを我慢して諦めること」と、いつの間にか結びつけられてしまったのかもしれません。
「施設に入ったら仕方ないよね」
「高齢になったら我慢するもの」
そんな言葉を、どこかで受け入れてきた人も少なくありません。
介護の現場でも、好きなことを楽しみ、心がときめく瞬間があってもいい——。
「介護の現場にもキラキラしたものがあったっていい!」
そう語るのは、介護美容研究所 福岡校に通いながら大分県で活動を続けている井上さんです。
101歳の祖母の存在をきっかけに、介護美容と出会い、自分なりの形で一歩ずつ歩みを進めています。
今回は、祖母への想いから介護美容と出会い、地方で挑戦を続ける井上さんの歩みを辿ります。

井上さんの現在:仕事を続けながら介護美容に挑戦

井上さんは、大分県在住。介護美容研究所 福岡校に通いながら、新卒から続けている人材業界の企業で週3日リモート勤務をしています。
仕事を続けながら学びの時間も確保し、自分の将来と真剣に向き合う日々を送っています。

あるときから、『残りの人生、自分で何かをしたいな』と考えるようになったんです。
その背景には、101歳になる井上さんの祖母の存在がありました。
祖母が施設で過ごす日々を見守る中で、仕事で培った経験を福祉・介護業界に役立てることができるのではないか——。
そんな考えが井上さんの中に芽生えていきました。
現在は休みの日を利用して、大分県内の3つの施設で体験会を開催し、介護美容を提供しています。

私と違うクラスの方なんですけど、たまたま大分県出身の方と知り合いになったんです。そこから声をかけていただいて、今は一緒に活動をさせてもらったりもしています。
活動を続ける中で、大分県で共に動く仲間とのつながりも生まれ、活動の幅も少しずつ広がっています。
介護美容研究所に入学したきっかけ:「介護美容に未来を感じた」

井上さんが介護美容に出会ったのは、ある日のSNS。偶然、「介護美容研究所」の投稿が目に飛び込んできました。

それまでは介護美容なんて全然知らなかったんですけど、運命的な出会いでしたね。介護美容に未来を感じました。
そして、それと同時に今まで井上さんの胸の奥にあった”ある気持ち“が呼び起こされました。

施設で暮らす祖母には、できるだけ楽しく退屈しないように過ごしてもらいたいけど、現実は理想から離れてしまっているところに、ずっと気持ちが引っかかっていたんです。
施設での生活に対して、ふとした瞬間にこぼれる祖母のネガティブな言葉を聞くたび、胸が締め付けられていました。
それと同時に、井上さんは改めて気付いたことがあったといいます。

『介護施設でもキラキラした部分があってもいい』と。ネイルも美容院もお化粧も、施設に入っても当たり前であってほしいと思ったんです。なぜ施設に入るとやらなくなってしまうんだろう、と。
高齢者だって、おしゃれを楽しんでいい。
施設に入っても、好きなことを続けて欲しい。
その「当たり前」を、当たり前として届けたい。
介護美容と出会った瞬間に、井上さんは自分のやりたいことだと確信しました。
その行動力は驚くほど早く、そこからわずか2ヶ月ほどで入学を決意。大分県からの遠距離通学も気にならなかったといいます。
迷いと覚悟:地方から介護美容に踏み出せた理由

介護美容に強く惹かれ入学を決めた井上さんでしたが、最初から迷いがまったくなかったわけではありません。

大分県ではまだ介護美容の認知も低いですし、活躍の場があるだろうかという不安はありました。ただ悩んでいてもしょうがないので、自分で開拓するという心積もりでいました。
地方だからこそ簡単にはいかないかもしれない。
それでも自分の想いを信じて踏み出す価値があると信じ、誰かが用意してくれた環境に乗るのではなく、自分で切り拓いていくという覚悟が、井上さんを介護美容への道へと進ませました。
そして、その不安があったからこそ、井上さんは学ぶ環境の大切さも強く意識するようになりました。
現場では楽しさや手応えを感じる一方で、介護の知識の足りなさなど、まだまだ学ばなければいけないことが多いと実感しています。

例えば、認知症への理解だったり。まだまだ勉強しないといけないことも多くて、ちょっと焦っている部分もあるかもしれません。

自分がやりたいことだけというのは、やっぱりダメなので。学校でもよく学んで、私には何が求められているのか、そういうところもクリアにしながらやっていきたいですね。
不安を抱えたまま進むのではなく、介護美容研究所という学びながら前に進める環境があるからこそ、井上さんは、地方からでも介護美容への一歩を踏み出す決断ができたといいます。

現場で見えた、介護美容が持つチカラ

「次はいつ来るの?」
「またやって欲しい!」
実際に施術をしてみると、返ってくる反応はどれも想像以上のものばかり。
ある施設で秋祭りが開催された際には、施設全体が一体となって盛り上がり、その光景を目の当たりにして、井上さんは「介護美容は多くの人を笑顔にできるもの」だと強く感じました。

ご利用者様だけでなく、ご家族様、職員の皆様が楽しまれていて、とても尊い時間だったというか。感激していただけたかな、と感じました。
こうした反応を受け、卒業後にはこれまでの体験会という形から、有償契約として正式に導入されることが決まった施設もあります。
単なるイベントではなく、継続的なケアとしての価値や介護美容がもたらす効果を施設側が実感し、必要性を感じてくれた結果でした。

大前提として、ご利用者様が喜んでいるというフィードバックをいつもいただいています。

施設様としては、介護美容があることで他と差別化できるところも良い点だとお話をいただきました。
こうした声を通じて、介護美容がただ喜ばれるだけでなく、施設の課題解決にもつながるものだと、現場で実感するようになりました。

施設にとって懸念事項もたくさんあると思うので、介護美容がひとつのフックになったら、すごく嬉しいです。
人材業界で多くの人の声に耳を傾けてきたからこそ、井上さんは外から見た福祉・介護の課題にも敏感です。
介護美容という新しい切り口で、介護現場にこれまでとは違う視点や選択肢を届けたいという想いが、井上さんの言葉から伝わってきます。
今後の展望:地方・大分から広げる介護美容の未来

井上さんは今後も現職を続けながら、副業として介護美容を広げていきたいと考えています。

現職もやりがいを感じているので、自分のペースでどちらも進めていけたらいいですね。
仕事の中で色々とお話をお聞きした上で、福祉・介護業界に新しい発見や外部からの連携が広がるように、私の経験が、今後に活かせたらいいなとも考えています。
また、大分県では介護美容の認知はまだこれからだと感じています。だからこそ、これから広げていける余白が多く残されている地域でもあります。

私のまわりにはフリーランスで活動している人も多くて、『ブルーオーシャンだね!』とよく言われるんです。
つまり、「都会に出ないとできない」「資格や経験がないと始められない」と思っている人ほど、実は可能性が残されている分野だということでもあります。
地方というと、「選択肢が少ない」「チャンスが限られている」というイメージを持たれがちですが、井上さんは逆に可能性として捉えています。
まだ知られていないからこそ、一つひとつの出会いや活動がそのまま地域に根付いていくと信じて、井上さんは介護美容を届け続けています。

色々な意見も聞きながら、たくさん後押ししていただいています。自分がお世話になっているネイリストさんも興味を持ってくれて、『福祉に興味があるからいつかコラボしましょう』という話も出ています。
介護美容をきっかけに、地域と人、人と人がつながっていく。
大分県という土地から、介護美容が特別なものではなく当たり前となる未来になるよう、井上さんは挑戦を続けていきます。
井上さんからのメッセージ:想いを信じて一歩踏み出したい人へ


『介護美容をやりたい』とか、信念になる部分さえあれば、自分と心が通じ合う方って絶対いると思うんです。自分の気持ちを繰り返し思い起こすのが大事だと思っています。
仕事と両立しながら遠方から学びに通い、現場に足を運び続ける井上さん。
その行動の根底には、「誰かの役に立ちたい」「自分が本当にやりたいこと・実現したいことを大切にしたい」という想いがあります。
まずは自分の中にある気持ちに正直になること。そして、その想いを信じて動き続けることで、人と人をつなぎ、現場を動かしていく力となります。
これから介護美容に挑戦しようと考えている人にとって、勇気がもらえるはずです。
まとめ
101歳の祖母への想いから始まった小さな気付きが、井上さんの新しい挑戦への一歩となり、今では地域で利用者の笑顔を生み出しています。
まだ認知が広がっていない地域だからこそ、たった一人の行動でも未来の選択肢を増やしてくれる。
誰かが最初の一歩を踏み出すことで、「介護の現場はこういうもの」という固定観念が、少しずつ塗り替えられていくのかもしれません。
自分の中にある気持ちを信じて動き出すことが、誰かの人生を明るく照らす——。
井上さんの歩みは、「今の自分にもできる一歩がある」と背中を押してくれています。
「自分にもできるかな」
「仕事を続けながらでも学べるのかな」
そんな気持ちを抱いている人こそ、まずは資料請求をしてみてください。
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