“歴史的瞬間” 卒業生・受講生が集結!日本介護美容協会設立発表と介護美容の未来像
全国の卒業生・受講生からの熱い期待と熱気が交錯した会場で、介護美容の歴史が動いた瞬間。介護美容の専門スクールを運営する、株式会社ミライプロジェクトの10周年イベントで、「日本介護美容協会」の設立が発表されました。
これは、介護美容が「生み出す10年」を終え、社会全体に「広がる10年」へと踏み出す、歴史的なターニングポイントの記録です。
惜しくも当日参加できなかった方へ、あの日の感動と未来への決意をお届けします。

歴史的瞬間:日本介護美容協会設立の裏側

2025年11月15日、株式会社ミライプロジェクト設立10周年記念イベント「介護美容 ONE & ZERO」が開催されました。
全国から介護美容研究所の卒業生・受講生が集まり、会場は満席!
これから何かが始まるという「期待」と、歴史的な瞬間に立ち会う「緊張」、そして未来を創る「決意」が交差していました。
最大のハイライトは、冒頭で発表された 「一般社団法人 日本介護美容協会」の設立。この発表は大きな驚きと拍手で迎えられました。
株式会社ミライプロジェクトは「介護美容を生み出す10年」を走り抜きました。協会設立は、この介護美容を業界全体で「広げる10年」へと進化させる、大きな転換点となります。
10年の軌跡:「ZERO」から「ONE」へ。原点の地で語られた苦難と感謝

イベントのテーマは、 「介護美容の歩みと新たな未来 – 介護美容で1つに、縁(〇)をつなげよう –」
今回の会場は、介護美容研究所の最初の校舎ができた「原点」の地。10年前、介護美容という言葉の認知度は「0%」に近い状態でした。
「美容なんて介護に必要ない」という逆風の中、普及への苦難の日々が続きました。この場所で、10年間の道のりを振り返り、次の10年へ進む決意が表明されたのです。
「0から1を生み出すことほど、苦しいことはなかった。」
しかし、その努力の結果、10年が経った今、認知度は24.6%に到達しています。
「ZERO」から確かな「ONE」を生み出した株式会社ミライプロジェクト。これからは、協会設立を通じて「縁=〇(輪)」を繋ぎ、業界全体でさらに広げていくという未来への決意が、参加者の心に深く刻まれました。
介護美容の未来を変える!日本介護美容協会設立の背景

10年の集大成として、2026年4月始動予定の 「一般社団法人 日本介護美容協会」 の設立が正式に発表されました。
「協会設立」という形だけなら、決して難しくありません。しかし、この協会は「看板」をつくるためではなく、介護美容を社会全体に広げ、制度化し、未来のスタンダードにするために設立されました。
本協会の目的とは?:
高齢者のウェルビーイングの実現、健康促進、QOL(生活の質)向上に貢献するため、介護美容分野の研究開発を推進します。
介護美容の人材育成を推進するため、資格制度を確立し、資格認定者の定期研修制度とキャリア支援を行うことで、専門技術者の能力向上と活躍を支えます。
介護美容の健全な発展と社会的認知度向上を目指し、業界基準の策定や認定制度の確立を進めます。また、広報活動を通じてその重要性を社会に発信します。
介護美容を「文化」から「社会インフラ」へ。10年の実績と知見を持つ株式会社ミライプロジェクトだからこそ成し得た、「業界そのものを前進させる協会」の誕生です。
協会設立でどう変わる?介護・美容業界全体へのインパクト
この協会設立がもたらすインパクトは、単なる業界内の枠を超え、超高齢社会全体に及びます。
規範形成と学術体系の構築
介護美容の技術とサービスのガイドラインを策定し標準化を推進するとともに、研究開発を通じてその科学的・学術的な有意性を証明し、業界の規範を確立します。
専門職能開発と資格認証制度の構築
資格制度の設計と運営、教育・研修・認証制度の構築を通じて、介護美容の担い手となる専門人材の育成とその技術を認定し、資格取得者のキャリア形成を支援します。
社会実装と渉外活動
産官学との連携とネットワーク構築を積極的に行い、介護美容の社会的認知度を高めることで、その意義を国内外へ広く浸透させ、超高齢社会への貢献を社会的に実装します。
協会の設立によって、超高齢社会を根幹から支えるインフラとしての役割を確立し、全国の高齢者に尊厳と生きがいをもたらす未来を目指します。

特別対談:医師・鎌田實氏 × 美容家・小林照子氏が語る「美容と寿命の真実」
鎌田實氏:「美容は高齢者の『自立』へ向かわせる最重要ケアだ」

「美容は高齢者を自立へ向かわせる。見た目の若さは寿命にも影響する」
医師・作家の鎌田實氏は、美容が心身に与える働きを示しました。
・美容は幸福感を高め、人を前向きにするエネルギーになる
・高齢者の外出意欲や、孫へ思いを伝えようとする“行動変容”につながる
・「人の見た目は関係ない」という考えは誤りで、見た目の若さは実際の寿命にも影響を及ぼす
・美容による肌のふれ合いがセロトニン、オキシトシンの分泌を促し、心身の安定を支える
「介護美容の最も大きな役割は、高齢者を“自立に促す”こと。介護を何段階もグレードアップさせる可能性がある。」
自身の仕事が「命」や「自立」に直結しているという再認識は、参加者に大きな誇りを与えました。
小林照子氏:「美容は『生きる力』。需要はこれから爆発的に伸びる」

「美容は人生を変える力。孤独を防ぎ、人とつながりを生む」
メイクアップアーティストの小林照子氏は、美容が人生に及ぼす影響について語りました。
・美容とは、“自分を丁寧に扱い、大事にする行為”
・メイクにより心が前向きになり、医師に告げられた余命を10年ほど延ばした事例を紹介
・美容は寿命にも影響しうる重要なケアである
「メイクした自分を見てもらうことでコミュニケーションが生まれ、孤独を防げる。“人と会わないから美容しない”は誤解です。」
さらに、団塊世代が高齢期に入るこれからの社会背景を踏まえ、「おしゃれを楽しんできた世代が高齢者になることで、介護美容の需要は今後ますます増える」と強調しました。
現場の声:卒業生が語る「続ける勇気」と共感の輪

後半のパネルディスカッションでは、現場で活躍する卒業生、箱石志保さんと平松久実さんが登壇。
彼女たちが語ったのは、華々しい成功談ではありません。独立への不安や、地方での活動の難しさといった、多くの卒業生が直面する課題でした。それでも、「コツコツと継続すること」「一歩でも前に進み続けること」が、必ず道を開くという 「続ける勇気」 が熱く語られました。
等身大のリアルな体験談は、同じ志を持つ仲間たちへの何よりの励ましとなり、会場からは深い共感の拍手が送られました。


イベントの熱気そのままにアフターパーティがスタート。受講生にとって憧れの存在である箱石さんと平松さんには、記念撮影を求める長蛇の列!

参加者たちは熱く語り合い、ケアビューティストとしての活動について情報交換する姿も。「明日からまた頑張ろう」「私も挑戦したい」というポジティブなエネルギーが会場中に溢れていました。
【編集後記】イベント責任者・長谷川が語る、次の10年への「決意と感謝」
最後に、イベント責任者である長谷川より、次の10年へ向けたメッセージです。

本日は遠方の方含め、多くの方にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。この10年、皆さま一人ひとりが思い描いてきた「介護美容」が着実に形となり、今、私たちは「協会設立」という次の大きなステージへと向かいます。この協会設立は、介護美容のさらなる可能性を広げていくことはもちろん、ケアビューティストの皆さまがプロとしてより一層輝くためのサポート体制を構築します。

今まさに介護美容にご興味をお持ちの方、そして、それぞれの夢の実現に向けて奮闘されているケアビューティストの皆さま。皆さま一人一人の夢は、多くの方の幸せと笑顔につながっています。高齢者の方々の明るい未来の為、ともに介護美容の新しい夢の実現に向けて進んでいきましょう。
介護美容は、まだまだ発展途上です。日本介護美容協会の誕生は、その未来を業界全体で形づくる第一歩です。
「介護美容」が当たり前の選択肢となる未来へ。私たち介護美容マガジンも、現場の声・研究・制度の動きを継続的に記録し、介護美容を“必要なケア”として社会に届けていきます。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・大宮校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の7拠点で開校しており、これまでに2,900名以上の卒業生を輩出しています(2025年10月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。


