不安を自信に変える!講師と卒業生が語る「アセスメントプロジェクト」の魅力
介護美容研究所のケアビューティースペシャリスト専攻(8ヵ月コース)・ケアビューティーマイスター専攻(1年コース)のカリキュラムの最後に組み込まれているアセスメントプロジェクト。
これは、単に技術を提供して終わる実習ではなく、利用者と継続的に向き合い、「ケアビューティストとして本当に必要な力」を身に付けるための集大成ともいえる取り組みです。
「自分にできるだろうか…」と不安を抱えていた受講生が、実習を通して確かな成長を掴み、卒業後の活動に必要な“自信”と“実績”を手に入れていく――。
なぜ、このアセスメントプロジェクトが、卒業後の人生までも変えるほどの学びになるのか。介護美容研究所の担当講師や卒業生のリアルな声をもとに、その価値と魅力を紐といていきます。

アセスメントプロジェクトとは——「なぜ特別なのか」

介護美容研究所の最終科目であるアセスメントプロジェクトは、ケアビューティースペシャリスト専攻・ケアビューティーマイスター専攻の集大成となる最終課程となっています。
- チームで固定の利用者を4週間担当
- 変化を記録し、個別のプログラムを設計
- 実践→振り返り→改善のアセスメントサイクルを体験
- 4週間のプログラム内容&成果・考察をプレゼンテーションで発表
通常の現場実習が決められた内容を実践するのに対し、アセスメントプロジェクトは、課題設定から施術計画、実施、評価、改善までを全て学生自身が考えます。いわば、介護美容の専門職として自立するための総合演習です。
さらに4週間の実習終了後には、各自のアセスメント概要・利用者の変化や考察などをまとめ、プレゼンテーションを行います。卒業後に介護施設や在宅ケアの現場で活躍するための力を鍛える、貴重な期間でもあるのです。

上地講師に聞く|美容は「心のADL」を高めるためのツール

介護の現場で最優先されるのは、食事や排泄といった生命維持のケア。
一方で、美容はなくても生きていくことはできます。だからこそ、「なぜ美容を届けるのか?」という問いが常につきまといます。
今回は、大阪エリアでアセスメントプロジェクトの授業を担当する、上地講師にお話を伺いました。
INTERVIEW

上地智枝 講師
23歳の時に化学者から転身し介護の世界へ。特別養護老人ホーム、小規模多機能、サービス付き高齢者向け住宅、定期巡回型訪問介護などを経験し、2016年にフリーランス介護福祉士として独立。また、海外での活動を視野に含めて、日本のおもてなし精神を含めた介護を伝える「国際介護士」として中国・インドネシア・ミャンマー・台湾などで介護教育を行い、介護福祉士の新しい働き方として拡げる為に国際介護士協会を設立し多数のメディアにも出演。介護美容では、卒業生のビジネスコーチや介護美容の価値を高める新事業を展開している。
美容は“生きるため“に必要ではない
美容そのものが目的ではない。
それは、上地講師が介護美容を教える上で重要視している考えでもあります。

介護美容はあくまでも心のADLを高めるためのツールであって、『結果的に綺麗になったら儲けものでは?』とお話ししています。」
上地講師のいう心のADLとは、「気持ちの動き」「生活意欲」「笑顔」「コミュニケーション」といった、身体機能だけでは測れない心の動きのことをさします。
こうした心の動きを引き出せるのが、介護美容の本当の価値だと強調しています。
技術以上に求められるのは「あなたの存在価値」
また、介護美容の施術は技術を磨くだけでは成り立たないといいます。

私たち介護職が『利用者の声を聞けない、お話しができない』。そんな時、代わりに介護美容のセラピストの方々がしてくれる。これにすごい価値があるんです。
介護職員が時間を割けない対話の時間を補い、美容を通して利用者様の気持ちに寄り添う――。ケアビューティストは、介護施設や家族との橋渡し役でもあり、さらには施設運営やサービス価値の向上にも直結する存在となり得るのです。そして、卒業後の活動でも、この役割が活動において重要な軸になるといいます。
アセスメントプロジェクトは一生モノの学びが詰まっている
そして、その介護美容の本質を体験できる場こそが、アセスメントプロジェクトです。
固定の利用者に向き合い、計画→実行→振り返り→改善までを一連で繰り返し行う経験は、介護美容研究所でもこの授業だけ。
さらに、グループで取り組むからこそ得られる気付きも多いと上地講師は話します。

いろんな方の意見をもらえるきっかけというのがここに凝縮されてるんですよね。グループでやるからこそ、いろんな意見や新しい考えに触れられること。これはアセスメントプロジェクトでしか体験できないものかなと思うので。自分の経験値としても、ちゃんと実績として残るのではないかと思っています。
上地講師自身が「アセスメントは一番大好きな授業」と語るほど、価値が凝縮されているといいます。
【卒業生の声①】「自信がない」からの脱却:白井さん・矢野さん

アセスメントプロジェクトの大きな特徴は、自分たちで考える実習であることです。
今までの決められた内容の実習と違って、自分たちで利用者に合わせた計画を立て実践していくのです。

まさかそんなことまでするなんて、自信がないし、できないと最初は思いました。
しかし、4回同じ利用者と向き合う継続的な実習の中で、施術後の表情や対話から小さな変化にも気付けたことで、介護美容の醍醐味を感じられ、やがて自信にもつながっていったといいます。
さらに、もうひとつ大きな壁だったのが、プレゼンテーション用の資料作成のためのパソコン作業。
チームの誰もがパソコンが苦手で、使いこなせないと苦戦していましたが、発表がある以上避けて通ることはできませんでした。

でも、介護美容の仕事をしようと思ったら絶対必要なことだったんですよね。アセスメントプロジェクトがなかったら後回しにしていただろうなと思うので、こういうこともできるようになったのは大きかったです。追い込まれたって感じもありますけど(笑)。
必要に迫られる環境だからこそ、スキルも意識も一気に伸びる——。
白井さんと矢野さんは、この1ヵ月を「やってよかった」と笑顔で振り返っていました。

【卒業生の声②】チームワークが深めた介護美容の”真髄“:福井さん・中野さん・小嶋さん

3人が口を揃えて言うのは、「仲間と本音のチームワークが生まれる場だった」ということです。
普段の実習では、意見を言い合うシーンはあまり多くありませんが、アセスメントプロジェクトでは、計画・実行・改善の連続です。
「こうしたい」「ここは違うよね」と、本気で意見を交わし合えた実習でした。
プレゼンテーション用資料の提出前夜は、深夜2時までLINE電話をつないで共同作業。
仕事などで時間も合わない中で工夫し、最後までやり切った経験は、さらにチームの絆を強めました。
そして、アセスメントプロジェクトを通して、介護美容の本質にも気付くことができたといいます。

介護美容というのは美容の施術だけじゃないということを学びました。心のケアもできるということが介護美容だなと。最後にこの経験ができたことは、今自分が活動する上での自信につながっています。
技術だけでは成立しない介護美容の真髄を実感する時間となり、1年間の学びの集大成として経験できたことは、大きな収穫だったといいます。
【トップケアビューティスト米田さんの声】“プロになるための登竜門”

介護・医療の経験ゼロで介護美容研究所に入学した米田さんにとって、アセスメントプロジェクトは、現場で働く覚悟が育つ期間となりました。
通常の現場実習だけでは、卒業後のイメージが持てず、不安も大きかったと振り返ります。

アセスメントプロジェクトは回を重ねて行うことで、利用者の表情の変化がよりわかるだけでなく、毎回職員さんのフィードバックをもらえたことも、自信につながったと思います。
さらには、介護美容を届けるだけでは不十分であることにも気付けたといいます。
特に印象的だったのは、多職種連携の重要性。

私たちの想いを全力で届けたらいいかといったら、そうではなくて…。介護の現場で美容を提供する上で一番大事なことは、それぞれの専門職が連携するというところが、一番学んだことでしたね。

綺麗になって喜んでもらうことがゴールではないということを、アセスメントプロジェクトを終えるまで、自分は本当の意味での介護美容を理解ができていなかったです。この経験がないまま卒業して現場に出ていたら大頭を打っていただろうし、独りよがりのサービスしかできてなかったんじゃないかなと思いますね。
さらに、アセスメントプロジェクトで作成するプレゼンテーション資料は、卒業後の営業資料としても、そのまま利用できるほど価値が高いと強調しています。

営業に対して不安があるひと、資料をまとめるのが苦手な人は、アセスメントプロジェクトを受けていなかったら、有効な資料が手元にない状態で世に出なければならないので。そういった意味でも、卒業後への影響はとても大きいですよね。
こうした経験を経て、米田さんはアセスメントプロジェクトを「未経験の人にとっての登竜門である」と語ります。

私のような現場未経験の人には、登竜門的な感じですかね。ケアビューティストが美容の専門職として介護・医療の専門職の皆様に、仲間入りさせていただくにはどうすべきか。その価値提供の理解に自信がない方は、絶対にアセスメントプロジェクトを受けるべきだと思います。
介護現場で求められる専門職としての姿勢を身につけられるのも、アセスメントプロジェクトならではの価値といえるでしょう。
アセスメントプロジェクトは「未来の自分を作るための1ヵ月」

アセスメントプロジェクトは、単に技術を磨くだけの実習ではありません。利用者の心身の変化を観察し、ニーズを読み取り、提案へとつなげる一連のプロセスが学べる、まさにケアビューティストとして必要な専門性の高いものです。
- 継続的に利用者と向き合う経験
- 心のADLを高めるという本質的な価値の理解
- 仲間との本音の意見交換と発表に向けたスキル習得
- 多職種連携の重要性の体感
- 卒業後の活動に直結する“実績”ができ自信が持てる
同じ目標を持つ仲間と共に、講師や施設職員とのやりとりの中で、介護・医療の現場で求められる”信頼される専門職”として活躍するために欠かせない力を養うことができます。
こうした積み重ねが、卒業後の活動における自信や成果として確かな形として表れ、現場で選ばれるケアビューティストへの成長を後押ししてくれます。
未経験でも、自信がなくても、自分も大きく変われる――。それがアセスメントプロジェクトの最大の価値です。
そして、この学びを経験できるのは、介護美容研究所だけです。
介護美容を仕事にしたい、美容で人を支えたいという想いを持っている人にとって必要な力が、アセスメントプロジェクトにはたくさん詰まっています。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・大宮校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の7拠点で開校しており、これまでに2,900名以上の卒業生を輩出しています(2025年10月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。


