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介護美容を“伝える”仕事の裏側とは?/広報スタッフ・シマノウチさんインタビュー

豊田紘史

介護美容のプロスクール「介護美容研究所」、訪問美容サービス「care sweet」、そして介護美容人材の紹介サービス「B&Cキャリアパーク」――。
株式会社ミライプロジェクトの、これらの発信を日々支えているのが、広報スタッフのシマノウチさんです。
SNSの運営から取材・インタビュー、撮影、動画編集まで幅広い業務を担い、毎日介護美容の魅力を伝え続けています。
今回は、そんなシマノウチさんに“広報の仕事の裏側”“発信に込める想い”を伺いました。

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今の仕事を始めたきっかけ

シマノウチさんは、どういう経緯でミライプロジェクトに?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

前職はドローンメーカーで広報をしていました。でも“美容”はずっと好きで、美容師免許もカメラのスキルもあったので、「原宿で美容関係の会社」に入りたいな、と考えていたんです。
転職活動中にたまたまミライプロジェクトを見つけて、『ここだ!』と直感しました。

最初は営業職の募集だったんですよね?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

そうなんです。営業経験はなかったんですけど、とにかくこの会社に入りたい!という気持ちで応募しました(笑)

当時はまだ『介護美容』という言葉が一般的に認知されておらず、全然情報がありませんでしたが、『介護美容』という言葉に運命を感じたそうです。

シマノウチ
シマノウチ

同級生が美容師やネイリストで活躍していく中、私はこの分野で挑戦したいと思ったんです!

担当しているお仕事

実際には、どんなお仕事を担当しているんですか?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

業務は結構幅広いですよ~!

SNS運営(Instagram/X/TikTokなど)をはじめ、スタジオや現場での撮影、動画編集・制作、さらに卒業生や施設への取材・撮影まで。
発信に関わることはほとんど担当していると言ってもいいかもしれません。今日はスタジオで写真を撮って、明日は施設取材で現場に行って…というように、毎日違う仕事内容。
ルーティンワークというよりは、日々新しい現場に飛び込んでいく面白さがあるそうです。

1日のスケジュール

ある日の1日を教えてもらえますか?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

例えばこんな感じです!

「広報」というとデスクに座ってする仕事メインのイメージを持たれやすいですが、実際は現場に出て動き回ることも多いんですね。
施設や学校に足を運び、利用者さんや卒業生と直接関わることで“生きた情報”を発信できる。そこがこの仕事の醍醐味だとシマノウチさんは話してくれました。

印象に残ったエピソード

広報をしていて、心に残っているエピソードはありますか?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

一番最初に印象に残っているのは、入社して3か月目のことです。
敬老の日の企画で、施設の利用者さんにメイクと写真をプレゼントしたんです。
出来上がった写真を見て涙を流して喜んでくださる方がいて…。また、ある認知症の利用者さんが“私、いろんなこと忘れちゃうけど、あなたがメイクして写真を撮ってくれたことは覚えてるの”と話してくださったんです。
あの瞬間、“介護美容には人の心に刻まれる力がある”と全身で感じました。
そこから“どうにかして世の中に伝えなきゃ!”と火がついたんです。

ブログやFacebookに、ライティングの経験もほとんどないまま、夢中になって文章を書いたと、シマノウチさんは当時を振り返ります。

シマノウチ
シマノウチ

つたない表現だったと思いますが、必死に届けようとしてキーボードを打っていたあの感覚は、今でも鮮明に覚えています。

シマノウチ
シマノウチ

あの時は興奮してアドレナリン出まくってました(笑)

その後も、強く心に残る取材があったそうですね。

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

はい。緩和病棟での取材は忘れられません。
反応の少なかった患者さんが、ケアビューティストのトリートメントを受けた後に、一生懸命『ありがとう』と声を出そうとしてくれたんです。
その姿を見て、思わず胸が熱くなりました。

患者さんは最期の時を待ちながら、少しでも苦しみを和らげたいと願うご家族に見守られていました。
声を出す力も、反応を返す気力も残っていなかったはずのその方が、ケアビューティストの手に触れた瞬間、力を振り絞って「ありがとう」と感謝を伝えようとしたのです。
それほどまでに、美容の力が患者さんの心を救っていました。
また、緩和病棟でのケアビューティストの役割は、患者さんに対してのケアに止まらなかったと、シマノウチさんはその時の事を振り返ります。

シマノウチ
シマノウチ

ご家族が“自分に何ができるかわからない”と涙ながらにケアビューティストさんに相談されていて…。
そんな時にケアビューティストさんが“好きな音楽を流してみませんか?”“どんな香りがお好きでしたか?”と寄り添って、一緒に考えていたんです。

その場面は、美容ケアは患者さんだけのものではなく、その方のご家族様の心にも寄り添える。そして”介護だけじゃなく医療の現場にも美容は必要なんだ”と深い確信を与えました。

広報として発信していて、反響が大きかった取材もありましたか?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

医療現場の話が続きますが、ホスピスや透析クリニックでの取材ですね。
一般の人にとってはなじみのない空間ですが、そこでケアビューティストが美容ケアをしている。
その姿をSNSで発信したら大きな反響があって、“美容は元気な人だけのものじゃない”と伝わったのが本当に嬉しかったです。
“誰にとっても美容は必要なんだ”と実感できた出来事でした。

広報という立場を通して、現場の空気を肌で感じ、言葉や映像にして世の中へ届け続けるシマノウチさん。
その発信の根底には、「人の尊厳や自己肯定感を、美容を通じて守りたい」という強い想いがあるのだと感じさせられます。

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介護美容への想い

シマノウチさんにとって「介護美容」とは?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

月並みですが、大前提として、介護美容は絶対に世の中にもっと広めたいと思っています。

もともと美容専門学校で学んでいたシマノウチさん。美容が人を前向きにし、自己肯定感を高める瞬間を何度も目にしてきました。
介護美容に関わるようになってからは、その力が年齢や環境を超えて人の心を動かすものであることを、より強く確信したといいます。

シマノウチ
シマノウチ

この仕事を始めたころ、『クィア・アイ』という番組に出会ったんです。
様々な境遇で自分らしさを失ってしまった人や、自信を失くしてしまった人が、美容やファッションを通じて再び自分らしさを取り戻す。その姿に、ケアビューティストの活動が重なって見えたんです。

実際に介護の現場でも、病気や年齢によって自分らしさを失いかけていた方が、美容を通して「私らしくいられる」と感じる瞬間に立ち会うことがあり、この番組を通じて、『美容』の本質的な力を感じたそうです。

シマノウチ
シマノウチ

その場に立ち会えることが、介護美容のすごさであり、やりがいなんです。
でも、それだけじゃなくて。私たちが扱っているのは『介護美容』ですが、『介護』に限らず、『美容』は人にとって自己肯定感を高め、元気にさせる大事なツールだと思うんです。

これから挑戦したいこと

今後、挑戦したいことはありますか?

コアラ編集長
コアラ編集長
シマノウチ
シマノウチ

最近は広報発信の撮影の中で、自分自身がモデルとなり、介護美容の施術をする機会も増えてきました。その経験から、“もっと技術を上げたい”という気持ちが強くなっています。

取材・撮影だけでなく、自ら施術する姿もカメラの前に映るようになったシマノウチさん。
広報としての仕事の幅が広がるにつれ、“伝える側”であると同時に“実践する側”としての意識も芽生えてきたようです。

シマノウチ
シマノウチ

YouTubeでの企画にも挑戦したいですし、美容技術を磨いたり、初任者研修を取って現場理解を深めたりもしたい。広報として伝えるだけでなく、実際に自分の手で介護美容を届けられるようになれば、発信にもっと説得力が出ると思うんです。

最近では、祖父母にヘアメイクやトリートメントをして喜んでもらうこともあるそうです。
プライベートな体験が、そのまま“介護美容をもっと広めたい”という情熱を後押ししています。

まとめ

広報という立場で、介護美容の魅力を日々発信し続けているシマノウチさん。
その仕事はデスクワークに留まらず、取材や撮影の現場に足を運び、時に利用者や家族の「人生の一場面」に立ち会うものでもあります。
SNSや記事の一つひとつに込められた想いは、介護美容を知るきっかけとなり、多くの人の心を動かしています。
これからも、シマノウチさんの発信が「介護美容っていいな」と思う人を増やしていくことでしょう。

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現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,400名以上のケアビューティストを輩出しています(2025年4月現在)。
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