フリーランス看護師という選択|よこおまりんさんが切り拓く”看護×美容”という働き方

看護師は、高い専門性と安定したキャリアを持ちながら、人々の命と心に寄り添うやりがいを感じられる職業の一つ。
しかし、中には「このままでいいのだろうか」と、心の葛藤を抱えている人も少なくありません。
病棟の慌ただしい日常、同僚との仕事に対するモチベーションの違い、そして何より、日々の業務に追われ、一人ひとりの患者さんの人生に寄り添うことができないもどかしさ。
そんな葛藤を乗り越え、フリーランス看護師という異色のキャリアを築き上げたのが、介護美容研究所 卒業生のよこおまりんさん。
横尾さんは、美容と介護を結びつけるという独自の視点を持ち、従来の働き方の枠を超えた多様なキャリアを確立しています。
今回は、介護美容との出会いが、看護師という働き方の可能性をどのように広げたのかを深掘り。
いまの働き方に疑問を感じているあなたへ。 横尾さんが築き上げた看護師の可能性を広げた働き方は、きっとあなたの背中を押してくれるはずです!


看護師の知識を武器に築いたキャリア

現在は、看護師とケアビューティストという業界ではまだ珍しい二つの顔を持つ独自のキャリアを築いています。
看護師としては、夜勤専従のパートとしてサービス付き高齢者向け住宅に勤務。
その一方、介護美容のお仕事は業務委託先の企業を通じて、集団向けの美容レクリエーションなどを担当しています。
- サービス付き高齢者向け住宅・皮膚科・美容皮膚科に勤務
- 介護美容は、業務委託先の企業を通じてサービスを提供
- SNSやイベントを通して、介護美容の認知を広める活動を実施
横尾さんが得意とするレクリエーションは、フットケアや肌のケアなど、美しさを高めながら健康を促進するメニューが中心。施設からの関心は高く、直近のレクリエーションには30名もの参加者が集まりました。
また、施設の職員から「職員も一緒に楽しめたのは初めてです」といった声が聞かれるほど、施設全体に良い変化をもたらしています。看護師の枠を超え、新しい分野で確かな実績を積み重ねていることがうかがえます。

どんな働き方してるの?と、めっちゃDMで連絡が来ます!
このような働き方は、多くの業界関係者にとって新鮮にうつるそう。
InstagramのDMでは『どんなお仕事をされているのですか?』『今、病棟でジレンマを抱えていて…』といった、同じ看護師から質問や相談が届くことが多くあるとのこと。
看護師は社会的に安定した仕事というイメージがある一方で、実際には葛藤を抱えている方も多い。
だからこそ、やりたいことを選択して働く横尾さんの姿が、魅力的に感じる人も少なくありません。


悩みを打ち破った「介護美容」との出会い

介護美容に出会う前は、看護師としてICU(ユニット)勤務していた横尾さん。
患者さん一人ひとりと向き合いたいという想いから、看護の基本である「清潔援助」を大切にし、業務のスキマ時間を使って洗髪や爪切りもしていました。
さらに、看護師という一つの仕事に留まらず、居酒屋や有料老人ホームでパートをしたりと、精力的に活動していたそうです。
しかし、一方で「永久に病院で働き続けること」に違和感を覚えていたといいます。

組織の中でずっと働くことを考えた時、自分の中では違うなと感じていて。でも、本当にやりたいことって何だろうと、ずっと探していました。
そんなときに出会ったのが「介護美容」でした。

これだ!って思ったんです。まさか、自分がやりたいと思っていたことが仕事になるなんて。
抱えていた葛藤、そして新しい何かを探していた時期に介護美容と出会ったことが大きな転機となったのです。また、大切にしてきた「清潔援助」の延長線上に、「介護美容」という選択肢があることを知った瞬間でもありました。
看護師は、患者さんの心身に寄り添うプロフェッショナル。そのスキルは、病院の外でも、より深く「生活の質」に寄り添うために活かせると確信したのです。
活躍ぶりはまさに行動力の結果!
なんといっても横尾さんは「即行動!」の人。
2023年9月に介護美容が学べるスクールへ入学を決意し、翌年3月には看護師として勤務していた病院を退職。
決意からわずか半年後の4月に「介護美容研究所」へ入学しました。

介護美容研究所で学ぶ「介護美容」は保険の適用外である「保険外サービス」で、一方看護師は、健康保険が適用される「保険診療」。
この異なる分野の知識を学ぶため、介護美容の勉強と並行して、保険外サービスを学ぶために美容クリニックでの勤務も開始しました。

ただ自分の空き時間を埋めていったら今の形態になりました(笑)
この形態は、看護師の経験だけでは得られないスキルを習得し、新しいキャリアを切り開くための戦略的な一歩でした。
退職から新しい学び、そして多岐にわたるキャリアをスタートさせるまでのこの決断スピードこそが、横尾さんのユニークなキャリアを築き上げた原動力と言えるでしょう。
その行動力は結果にも表れています。
入学から「2か月」で介護美容の仕事を獲得!
なんと、介護美容が仕事になったのは‘’スクール入学からわずか2か月!’’
スクールで学んだことをSNSで積極的に発信していたところ、介護美容事業の立ち上げを考えていた企業担当者の目に留まったのです。迅速な行動と、自ら情報を発信し続けた努力が、この驚くべき結果につながりました。

さらに、看護師としての知識や経験は、介護美容の現場で大きな武器となります。医療の視点から肌の状態や健康リスクを判断できることは、施設や利用者からの厚い信頼につながりました。
横尾さんが複数の業務委託を任されているのも、その看護師としてのバックグラウンドがあったからこそ。
病院を辞めるという決断は、周囲から「安定した仕事をなぜ?」と心配されることもありましたが、横尾さんには「ダメなら看護師をまた始めたらいい」という確信もあったそうです。


介護美容を「本業」へ:横尾さんの描く未来

将来的な展望として、施設に入居されている方々が当たり前に美容のケアを受けられるような環境づくりを目標にしています。看護師としての知識や経験を活かしたメニューも、今後さらに拡充していく予定です。
横尾さんは、『煌びやかなネイルももちろん素敵ですが、肥厚爪や巻き爪、かかとのひび割れなど、ご高齢の方の足のお悩みに寄り添うケアを大切にしたい』と話しています。
ここまで具体的なビジョンを掲げられるのは、過去の経験が彼女の確信を裏付けているからです。
足の健康と心の豊かさは比例します。キラキラしたネイルサロンとは違った、誰もが気軽に介護美容サービスを受けられるような、温かい場所を作っていきたいといいます。
そして、彼女が目指すのは個人の成功だけではありません。

介護美容全体を盛り上げて、潜在的な需要を掘り起こしたい。

看護師の仕事に葛藤を抱えている人に、「こんな働き方もあるんだよ」という選択肢を届けたいです。
社会に隠れた介護美容への潜在的なニーズを掘り起こし、業界全体を力強く前進させたいという大きな使命感を抱いています。
個人の活動から、業界全体へ。
自身の活動を通して、今の働き方に疑問を感じている人に、新しい一歩を踏み出す勇気を与えています。
まとめ
安定した看護師から一転、持ち前の行動力で介護美容の世界へ飛び込んだ横尾さん。
様々な葛藤を乗り越え、看護師の経験と介護美容を組み合わせた新しい働き方を確立しました。介護美容は、ただ単に見た目を美しくするだけでなく、人生を豊かにする大切な選択肢の一つだと横尾さんは言います。
横尾さんの姿は、今の働き方に迷う看護師にとって、新しい一歩を示す生きたロールモデルです。フリーランス看護師として、自分らしい働き方を見つけたい人に勇気を与え、未来を切り拓くきっかけとなるでしょう。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,400名以上のケアビューティストを輩出しています(2025年4月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
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