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未経験から介護業界へ!:原さんのキャリアチェンジストーリー

中世古祐里

近年、介護現場に“美容”を取り入れる施設が増えてきています。QOL(生活の質)やADL(日常生活動作)の向上や、介護施設の付加価値サービスとしてを目的に、美容ケアの価値が注目されているのです。
そんな中、介護美容のプロを育成する「介護美容研究所」では、受講生たちの活躍をサポートするための就職支援窓口「B&Cキャリアパーク」を設けています。

今回は、このキャリア支援を活用し、ビューティーワーカーとして介護の現場で活躍している原さんにお話しを伺いました。
介護の世界に飛び込んだ理由、資格取得への思い、初めて経験した現場での喜びや成長など、原さんのリアルな声を、ぜひご覧ください。

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未経験からの挑戦:転職の理由とは

以前は接客業をしていた原さん。今と働き方を変えたいと考え、次の仕事を探していた当時、介護の仕事が多く募集されていたといいます。そんな時に「介護美容」という言葉が原さんの目にとまります。

元々美容にも興味があったことから「これなら自分にできるかもしれない」と思い、介護美容研究所に入学。
そして介護も未経験だった原さんは前職を辞め、介護の道へ進むことを決めます。

介護の仕事を全然知らないと、将来お仕事を始めても介護施設で働いている方やご本人様、ご家族様とのコミュニケーションの取り方やご状況などが全然わからないので…。

前職をきっぱりやめて介護の世界に飛び込もうと決意しました!

原さんは新しいスタートに迷うことなく、B&Cキャリアパークに相談し、転職活動を進めることにしたそうです。

理想の職場を求めて:B&Cキャリアパークを通じての転職活動

転職活動をする中で、他の人材紹介会社にも相談していた原さん。

やっぱり自分がやりたいことは介護美容だったので。

ケアビューティストとして活躍することを目標にしていた原さんは、ただ単に介護施設で働くのではなく、介護美容に理解のある施設へ就職したり、実際に働きながら介護美容を行うことが理想でした。

自分のやりたいことが明確だった原さんにとって、介護・医療業界に特化しているB&Cキャリアパークを通じての転職は”安心できる選択肢”だったといいます。

転職サポートを使用してみての感想

面接の練習のあとに『こんな風に答えたらいいよ』とかアドバイスをいただきました。

オンライン面談や履歴書の添削、面接の練習にと、担当スタッフと二人三脚で頑張った原さん。思い返してみると、全部が助けられていたと感じるといいます。

介護施設で働くための面接は、一般企業の面接とは質問内容も少し違うこともあり、その対策をしたことで、不安なく転職活動に臨めたそうです。

『こんなに手厚いんだ』と思って驚いた記憶があります。

資格取得で自信を持ちたい:介護職員初任者研修の取得

ケアビューティストになりたいので介護の資格が欲しいと思いました。

資格を保有することで、自信を持って施術できるだけでなく、利用者やまわりの家族への安心材料にもなるとの配慮も兼ねて、資格の取得は不可欠だと考えていた原さん。

介護美容を仕事にするためには、専門的な知識とスキルが欠かせません。
原さんは転職活動と平行して、介護職員初任者研修を受講。新しい世界へ飛び込むため、しっかりと準備を進めていきました

そして現場に出てからも、資格取得の経験は大きな助けになったそうです。

先輩から業務を教えていただいたときに『こういう事なんだ!』『習ったな』と理論的な事も含めて、復習しながら出来ました。

全くやったことがないよりかは安心できますし、先に取得しておいてよかったです。

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日々の積み重ねがやりがいに:介護士になって6ヵ月

入社は、介護美容研究所に入学した同年の10月。
介護の仕事を始めて6ヵ月が経った今、原さんは少しずつ手ごたえを感じるようになっていったといいます。

入社当時から、介護美容ができると大々的に周囲に伝えることはなかったそうですが、何かきっかけになればと、日頃の声かけは意識的に行っていたそうです。

『素敵なブローチですね』『ネイル素敵ですね』等お声がけを意識していたら、『今日コレつけてるの』と見せにきてくれたり、声をかけてくれるようになりました。

ご利用者様との距離が縮まる喜び。
それは、原さんが目指している「介護美容」にもつながっています。

大変な仕事ではありますが、身近に感じることができたり、自分の頑張りに対して手ごたえを感じられたりと、努力したことが帰ってくるため、やりがいがあり楽しく取り組めています。

初めての美容レク:見えてきた新たな可能性

そんな原さんに、ある日施設長から声がかかります。
3月のひな祭りのイベントで女性のご利用者様にネイル体験をしてもらうという内容のものでした。

「”チャンス!!”と思い、『やります!』と言って実施させていただきました。

ネイルを施す間、手元をずっと眺めたり、「上手だね」と声をかけてもらったり。ご利用者様のウキウキした様子や、いつもと違う会話がとても印象的だったと原さんは振り返ります。

「拘縮がある方も一生懸命に手を出してくださったんですが、実習でやったこととは違う感じだったので塗り方に工夫が必要でした。とても貴重な体験をさせていただきました。

終始和やかな雰囲気の中、イベントは無事に終了。
”特別感”というよりも、”日常の延長線上”のように自然に受け入れてもらうことができ、次の5月のイベントも開催してもらえることになったそうです。

現在の介護美容の活動状況

普段は特別なイベントがない限りは、介護美容は行っていないという原さん。
まずは、介護職員としての基本業務をしっかり覚える事が最優先。そう考える原さんですが、介護美容のことを忘れることはありません。

ご利用者様のちょっとしたお洒落に気付いたら、『素敵ですね』など、美容を意識してもらえるようなお声がけをしております。

介護美容の施術をしなくても、「気づく」「褒める」「喜びを共有する」ーそんな小さなアプローチから、介護美容を届ける努力を重ねています

基本業務を大切にする原さんの姿勢

さらに、原さんに美容レクを自ら提案したことがあるかと尋ねると、こんな謙虚な答えが返ってきました。

基本業務が出来ていなかったら『介護美容やりたいです』なんて言えないなと思っています。

日々の介護業務を丁寧に行い、周囲の信頼を少しずつ築くことを重要視しているとのこと。

まずは業務を覚えて頑張ることが優先なので、『普段声がけ頑張っているよね』と思っていただけるような土台作りはしなきゃなと思っています。

そういう積み重ねを評価していただいて『ひな祭りイベント』もお声がけいただけたのかなと。

原さんのひたむきな姿勢が、周囲にしっかり伝わっていたからこそ生まれたチャンス。
この積み重ねが、これからの美容レクの広がりにも繋がっていきます。

介護美容を自然に根付かせるための準備

現在は、仕事以外でのボランティア活動は行っていないとのことでした。

介護の世界に美容が入るとっかかりが自然と出来て、学校の勉強を頑張ってからやりたいなとは思っています。

焦らず、土台をしっかり作ること。まずは介護の業務を覚えることが一番だと考えている原さん。そして介護業界に自然と美容を根付かせる準備をしています。

つらいと感じるときも成長につなげたい

介護の仕事をしていて、辛いと感じることがあるかどうか、原さんに正直な気持ちを伺いました。

あります。どのお仕事でも辛いことはあると思いますが…

例えば、ご利用者様が『家に帰りたい』と訴えてきた場面でのこと。

私じゃなく先輩だったら上手に切り返しが出来るんだろうなと思うと辛いです。

ご利用者の気持ちに寄り添いつつも、どう言葉をかけたらいいのかわからない。そんな自分の未熟さに胸が痛むこともあると話してくれました。

一方で、体力面の辛さについては、入社前からイメージが出来ていたため、今のところ大きな問題は感じてはいないとも教えてくれました。
辛さを感じながらも、一生懸命に次のステップへと向かっていこうとする原さんの姿勢が伝わってきました。

憧れの先輩の背中を追って

職場には、コミュニケーションをお手本にしたい先輩がいるのかについても伺ってみました。

すっごい上手な先輩がいます!

その先輩がただいるだけで、ご利用者様を安心させたり、表情をぱっと明るく変えてしまう存在だそうです。
介護の技術だけでなく、ご利用者様との信頼関係もしっかりと築いており、尊敬できる先輩がたくさんいる環境だといいます。

私も自分なりに先輩のようにお声がけができるように日々練習しています。

ありがとうの一言ですべてが報われる

最後に、介護の仕事をしていてよかったと感じる瞬間を尋ねました。

ありがとう』と言っていただけることです。

ご利用者様に、ちょっとしたお手伝いをしただけでも、感謝の言葉をかけてもらえるだけで、疲れが吹き飛ぶといいます。
ありがとう』という言葉の素晴らしさを実感していると、原さんは教えてくれました。

まとめ

介護美容を広めたいという想いから、勇気を出して新たな一歩を生み出した原さん。
その想いの届け方は人それぞれで、決まった道もありません。

今回ご紹介した原さんのように、未経験から介護業界に飛び込み、何気ない一日の中でも相手を思う声かけや小さな気づきを積み重ねていくーそれもまた介護美容の始まりとなるのです。

介護美容マガジンは、美容の力で誰かを支える道を、これからも応援していきます。

介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。

現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに3,000名以上のケアビューティストを輩出しています(2025年4月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。

介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
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