心も手も動かす!高齢者のための創作レクリエーション3選

高齢者の方々が日々を楽しく、充実したものにするためには、身体だけでなく心も活性化させる活動が重要です。特に、指先を使った工作レクリエーションは、想像力を刺激し、達成感を得られる方法の一つです。
今回は、明日からでも簡単に取り入れられる、高齢者向けの工作レクリエーションを3つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
高齢者レクリエーションの目的とは?

高齢者向けのレクリエーションには、日常生活の質を高め、心身の健康をサポートするためのさまざまな目的があります。
- 身体の活性化
- 脳の活性化
- 社会性の向上
- ストレス解消
- 生きがいや心の安定
高齢者向けレクリエーションは、”楽しく身体と頭を使う”時間です。レクリエーションを通して気分が明るくなり、自然と笑顔が増えるきっかけにもなります。
折り紙、ちぎり絵、季節の飾りづくり、ぬり絵などの創作活動は一人でもグループでも楽しめるレクリエーションとして、高齢者施設やデイサービスで広く取り入れられています。また、創作レクリエーションには多くのメリットがあります。
創作レクリエーションのメリット
創作レクリエーションには以下のような、さまざまなメリットがあります。
手先を使うことで脳が活性化

創作活動は、手や指先を細かく使うため、脳を刺激します。
集中力や記憶力、判断力の維持に役立ち、認知予防の一環としても効果的です。
自己表現ができる
創作は、自分らしさを表現できる貴重な機会でもあります。
「何色を使おうかな?」「こんな形にしてみよう」など、創意工夫の過程がその人らしさにつながります。
達成感が得られる

完成した作品をみて「できた!」と感じることは、自信や意欲に直結します。加齢や病気でできなくなったことが増えてきた方にとっては、できることが可視化されることで意欲向上にもつながるでしょう。
他者とのコミュニケーションが生まれる
「素敵ですね」「きれいな色ですね」といった作品を通じた会話が生まれやすく、コミュニケーションのきっかけになります。
おすすめ!創作レクリエーション3選
創作レクリエーションを始めるなら、まずは参加者の興味や関心に合わせて、簡単なものから始めてみましょう。
ここでは、簡単ですぐに取り入れやすい創作レクリエーションを3つご紹介します。
貼り絵アート

【難易度:★☆☆】
画用紙に、折り紙や色紙をちぎったものを貼っていく作業です。
色彩感覚を養い、創造力を刺激しながら、指先の運動になります。
「食べ物」「動物」「季節」など、イメージしやすいものをテーマにするのもよいでしょう。
準備:画用紙、折り紙や色紙、のり
注意点:手や服が汚れないよう、のりの使用量に配慮してください。また、のりの誤飲にも注意しましょう。
手作りフォトスタンド

【難易度:★★☆】
無地の写真立てにボタンやビーズ、造花などを使ってデコレーションをします。
手先の細かい運動と段取りを要する作業は脳を活性化させる効果が期待できます。
オリジナルの写真立てには、思い出の写真を飾るのもよいですね!
準備:無地の写真立て、ボンド、ボタン、ビーズ、造花、その他
注意点:小さなパーツは誤飲に注意してください。
カラフルコースター

【難易度:★★☆】
丸や四角に切った厚紙とフェルトをボンドで貼り合わせるだけの簡単な作業です。
自分の好きな形や色でつくることが出来るので、創造力をかきたて認知機能の維持に役立ちます。
はさみを使うことが難しい場合は、型取りだけ職員が代わってあげましょう。
準備:厚紙、フェルト生地、ハサミ、ボンド
注意点:はさみ使用時には安全に配慮してください。
番外編!今注目のアロマを取り入れた「香る工作」

創作レクリエーションの中に、「香り」を取り入れることで、五感を刺激しながら楽しむことができます。
アロマの香りはリラックス効果があるだけでなく、昔の記憶や感情を呼び起こす「回想法」としても注目されています。
作品にアロマオイルを垂らすだけで、簡単に香りを楽しむことができるため、手軽に取り入れられるアイテムの一つとして注目されています。
創作レクリエーションを成功させるポイント
創作レクリエーションは楽しさがある反面、個人の身体状況や心理状態に合わせた配慮も必要になります。
以下のことを意識してレクリエーションを行うとよいでしょう。
見本を提示、「自由にアレンジOK」にする
完成形がイメージできると参加意欲も高まります。ただ、”正解”があると緊張してしまう方もいるため、個性を大切に、自由に創作に取り組んでもらいましょう。
また、使用する材料の素材・色の種類をいくつか準備することで、選ぶ楽しさも味わえます。
無理のない内容であること
参加者に負担がかからないよう、細かすぎる作業や長時間の集中が必要な活動は避けましょう。
個人差への配慮
難易度を柔軟に調整できるように、必要に応じて工程を簡略化できるようにしておくとよいでしょう。
見えにくさ、手の動かしにくさ、理解力の差などもあるため、職員のサポートを整えておくことも大切です。
楽しみながらできる雰囲気づくり
他の参加者と比べることがプレッシャーにならないように、「自由に楽しむ」「作る過程が大切」という空気を作ることを心がけましょう。
また、音楽をかけることで、簡単に楽しい雰囲気をつくることができます。
完成した作品は展示・共有する
展示コーナーを設けることで達成感や誇りに繋がります。また、写真を撮ってご家族と共有することで、ご家族との会話のきっかけにもなり、楽しかった思い出として心にも残ります。
レクリエーションの時間が取れない…そんな時は?

「企画や、資材準備など準備をする時間がなかなかとれない」
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まとめ:創作レクで”楽しむ”時間を
創作レクリエーションは、単なる手を動かす遊びではなく、その人らしさを大切に、自分自身を表現し、誰かとつながるきっかけにもなります。
「香り」という要素を加えることで、参加者の集中力や気分の安定にもつながり、五感を通して参加する人たちが「今日も楽しかった!」と、心豊かな時間を生み出してくれるでしょう。
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