介護施設がもっと笑顔に!入居者を輝かせる美容イベントアイデア5選

近年、注目を浴びている介護美容。高齢者人口の増加に伴い、介護美容の需要も増加しています。美容は単なる見た目の変化だけでなく、心を豊かにし、自信を取り戻すきっかけにもなります。特に高齢者にとって、鏡の中の自分が輝くことで、心も明るく前向きになります。今回は、介護施設で入居者が楽しめる美容イベントの企画アイデアや実施方法、そしてイベント後の入居者の変化についてもご紹介します。
美容イベントの魅力と効果

美容イベントを介護施設で開催することには、多くのメリットがあります。
自己肯定感の向上
髪型が整ったり、爪がきれいになったりすることで、自分自身に自信を持てます。特に外出の機会が少ない入居者にとって、美容の時間は特別なものです。
コミュニケーションの活性化
イベントを通じてスタッフや他の入居者との会話が弾みます。「今日は素敵ね」「その髪型、似合ってるよ」といった声掛けが笑顔を生み出します。
認知症予防
美容は五感を刺激します。香り、触覚、視覚といった刺激が脳を活性化し、認知症予防にもつながります。
介護施設でできる美容イベントアイデア
ここでは、介護施設で取り入れられる美容イベントのアイデアと、実施の際のポイントをみていきます。
出張美容サロン

地域の美容室や理容室、個人で出張サービスを行っている美容師や理容師と提携し、定期的に施設を訪問してもらいます。カットやブローなどのセットを行うだけでも入居者の気持ちは大きく変わります。
- 地元の美容院や訪問美容師等と協力し、サービスを依頼
- 月1回など定期的に開催
ハンド・ネイルケアデー

簡単なネイルカラーや爪のお手入れを行うだけで、気分が上がります。ネイルオイルやハンドクリームで指先を保湿するだけで、乾燥から肌を守るだけでなく、リラックス効果も生まれます。
- 爪に優しいマニキュアを使用
- 色はナチュラル系で派手すぎないものを選ぶ
また、ハンドケアやネイルカラーについてはこちらの記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
メイクアップ体験会

簡単なメイクを施すイベントです。希望者にはフルメイクも。普段メイクをしない方には「口紅を塗るだけ」「眉を描くだけ」といった簡単なものから取り入れると良いでしょう。また、化粧水や乳液を用いたスキンケアは手軽で、男性にも体験してもらえます。
- 季節のイベントに合わせてテーマを決める(春は桜メイク、夏は涼しげメイクなど)
- 使用する化粧品は敏感肌用や低刺激なものを選ぶ
ファッションショー
入居者が好きな服を着てランウェイを歩くファッションショーを開催します。ご家族の方も招待するなど、見ている人も楽しめるイベントにすることができます。
- テーマを決めて衣装を準備する
- 入居者が主体的に参加できるようサポート
アロマクラフトレクリエーション
手の機能訓練に繋がる工作のレクリエーションにアロマを取り入れ、完成したときの達成感だけではなく、香りからリラクゼーション効果も得ることが期待できます。
例えば、花紙や折り紙で作った作品にアロマオイルを数滴たらすだけで、簡単にアロマディフューザーが完成し、数時間から数日香りを楽しむこともできます。
※アロマオイルの取り扱いや使い方、利用者の誤飲に注意する
コストを抑えた実施方法
美容イベントは、コストが気になるところです。しかし工夫次第で費用を抑えることができます。

ボランティアの活用
地元の美容学校や理容学校と提携し、実習の一環としてイベントを依頼します。学生にとっても良い経験になります。
寄付を募る
ネイル用品やメイク道具を寄付してもらうことで、コストを削減できます。地域の企業や団体に呼びかけてみるのも良いでしょう。
手作りで楽しむ
スタッフ自身が簡単なネイルケアやメイクを学び、入居者に施す方法もあります。書籍やインターネットから簡単な美容方法を学ぶのもおすすめです。
イベント後の入居者の変化
高齢者に美容系のレクリエーションを取り入れると、さまざまな良い効果があることが分かっています。では、美容イベントを開催した後、入居者にどのような変化が見られるのでしょうか。

気分が明るくなる
鏡を見る時間が長くなったり、声が明るくなるなど、本人も気付かない内に笑顔が増えていきます。また、落ち着きのなかった方は、逆に落ち着いた様子が観察されることもあります。
会話が増える
美容イベントをきっかけに入居者の会話が弾みます。今まで他者との会話があまりなかった方も、スタッフに「次はこんな髪型にしてみたい」と自ら話してみたり、入居者同士で「とても楽しかった」などの話題が広がります。
季節感を楽しめる
ファッションやメイクに季節感を取り入れることで、外出が難しくなってしまった方への日常にも変化が生まれます。春は桜ネイル、冬はクリスマスカラーなど、季節のイベントを意識した美容が楽しめます。
まとめ
介護施設での美容イベントは、入居者のQOL(生活の質)向上にも繋がり、心豊かな暮らしへと変えることができます。また、女性だけではなく男性にも参加してもらえるものも多いため、美容イベントをきっかけに、利用者にとっての「楽しみ」や「生きがい」を見出すきっかけにもなるかもしれません。是非あなたの施設でも実践してみてはいかがでしょうか。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,000名以上のケアビューティストを輩出しています(2024年10月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。
