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レクリエーション

高齢者向け美容レクリエーション6選|導入事例や学ぶメリットも解説

中世古祐里

「高齢者向けの美容レクって、具体的に何ができるんだろう?」「介護スタッフでもできる内容はあるのかな?」など、美容レクの具体的な実施方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、メイクやネイル、ハンドケアなど、6つの美容レクリエーションをご紹介します。スタッフができることから、専門家に依頼するものまで、それぞれの特徴や効果、実施のポイントを分かりやすく解説していきます。

高齢者向けの美容レクリエーションとは?

高齢者向けの美容レクリエーションとは、ネイルやメイク、ハンドトリートメントなどを通して、利用者様に美容を楽しんでいただくレクリエーションのことをいいます。

一人ひとりの好みに合わせて楽しめるメニューが多く、新鮮な気持ちで参加しやすい点も特徴です。こうした理由から、近年注目を集めています。

高齢者施設における美容系レクリエーションの導入状況は、以下の通りです。

【引用】数字で見る介護美容研究所 | 介護美容研究所:https://academybc.jp/numbers/(株式会社ミライプロジェクト調べ)

2021年にはわずか7件でしたが、2024年には446件にまで増加しています。わずか3年間で64倍と大きく伸びていることが分かります。

介護美容は、ネイルやメイク、ハンドトリートメント、創作活動など多様なプログラムを取り入れられるため、継続的に実施しても新鮮さを保ちやすい取り組みです。そのため、他のレクリエーションとは異なる特色を打ち出す一助として活用されています。

また、デイサービスのような通所介護では美容レクを取り入れることで、通う意欲が上がったという声もあります。

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高齢者向けの美容レクリエーション6選

高齢者向けの美容レクリエーションには、以下のようなものがあります。

  • ネイル
  • メイク
  • エステ
  • アロマテラピー
  • カラーコーディネート
  • ファッションショー

それぞれ解説します。

ネイル

ネイルは介護スタッフの方も取り組みやすい美容系レクです。
介護の一環として行うネイルケアは、マニキュアを塗るだけではありません。車椅子でも安定した姿勢がとれるよう、クッションで手を支えながら、利用者様に合わせてゆっくりと施術を進めます。

爪のケアから始まり、ハンドトリートメントを行い、最後にお好みの色を楽しんでいただきます。認知症の方とは「昔はどんな色がお好きでしたか?」と思い出話を交えながら、穏やかな時間を過ごします。普段は落ち着きのない方も、手のケアをしている間は静かにリラックスされることも。

普段とは違うゆったりとした時間を過ごすことができるような、日々の生活に彩りを添えるレクリエーションとして活用されています。

メイク

介護現場でのメイクは、ただメイクをするだけではなく、心の寄り添いも大切にしています。

まずは穏やかな会話を通して「若い頃はどんなメイクをされていましたか?」と思い出話から始めましょう。その後、やさしくスキンケアを行いながら、一人ひとりの肌の状態に合わせてメイクを進めていきます。

眉を整え、頬に色を添え、最後は口紅で仕上げると、鏡に映る自分の表情に自然と笑みがこぼれて「若返ったみたい」「久しぶりにメイクしたわ」という嬉しい反応があることも。ご家族様にも喜ばれる人気のレクリエーションの一つです。

エステ

手足のトリートメントを中心としたケアエステは、心と体にやさしく働きかける癒しのケアです。温かいタッチで行うハンドトリートメントは、「気持ちよくて眠くなる」「手が軽く感じる」といった声が寄せられています。

施術中の穏やかな会話は、利用者様の気持ちをほぐし、リラックスした時間へとつながります。触れ合いによる安心感から、穏やかな気持ちになる方も。普段はお部屋で過ごすことが多い方が、エステの時間を楽しみにされているそうです。

アロマを活用した創作レク

アロマを活用した創作レクリエーションでは、自分で香りを選び、香りの変化や空間の雰囲気を楽しむことができます。紙に数滴たらして香りをかいだり、専用のディフューザーで香りを楽しむなど楽しみ方は様々。

アロマを活用する際は、ご高齢者の肌に直接触れないようにするなど、安全に配慮した取り扱いが必要です。正しい知識と手順を守って活用しましょう。

カラーコーディネート

その人が生まれながらに持つ、肌や髪、目の色を基準に、最も似合う色を選んでいくのがカラーコーディネートです。

「この色を着ると華やかに見える」「自分の好きな色が見つかる」など、自分のパーソナルカラーを知ることで、日々のおしゃれを楽しむきっかけに。スカーフや帽子など、ちょっとしたアイテムを変えるだけでも印象の違いを楽しむことができます。利用者様の個性や魅力を引き出す、注目のレクリエーションです。

ファッションショー

ファッションショーは、高齢者の方にモデルとしてご参加いただく美容レクリエーションです。車椅子の方でも安心してご参加いただけます。

メイクやネイル、ドレスアップで、お一人おひとりの魅力を引き出し、普段とは違う特別な姿を皆様の前で披露していただけます。

化粧品やドレスを目にした瞬間から表情が明るくなり、利用者のイキイキとした表情が見られます。可能な場合はご家族を特別なゲストとしてお招きすることもでき、施設での生活に彩りを添える思い出深いイベントとなることでしょう。

介護美容研究所では、上記で紹介した高齢者向けの美容レクリエーションで活かせるネイルやメイク、エステなどのスキルを最短3ヶ月で学べます。介護と美容の両方の知識を活かした新しいアプローチで、高齢者の方々に楽しみや彩りを提供できます
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。

高齢者への美容系レクリエーション導入の効果

認知症の高齢者を対象に、週1回のメイクを実施した研究では、以下のような結果が報告されています。

【出典】高齢社会における美容の可能性|山野研究紀要(学校法人 山野学苑 山野美容芸術短期大学)https://www.jstage.jst.go.jp/article/yca/18/0/18_11/_pdf/-char/ja(取得日:2024.11.09)

気分の安定

美容ケアを受けた高齢者では、気分の改善が観察されたという報告があります。

  • 声が明るくなる
  • おしゃべりの時間が増える
  • 鏡を見る時間が長くなる
  • 笑顔が増える

落ち着きがなくウロウロしていた方の中でも、一定数の方に落ち着いた行動が観察されており、美容ケアが気分や行動の安定に個人差をもたらす可能性が示唆されています。

周辺行動の安定

美容ケアを定期的に行うことで、高齢者の方々の気になる行動に変化が見られた事例があります。

  • 夜間の徘徊が減少
  • トイレの徘徊や興奮が落ち着く傾向が見られた
  • 睡眠の質に変化が見られた

これらの結果は、美容ケアが単なる外見の改善にとどまらず、心身の健康や生活の質向上に寄与することを示しているといいます。

免疫指標の変化

脳血管疾患・心疾患・パーキンソン病などで長期入院をしている高齢患者に対して、興味深い研究が行われました。

この研究では、月1回の専門家による化粧療法と毎日の化粧を組み合わせた美容ケアを5ヶ月間継続。その結果、以下2つの変化が見られたのです。

  • 体内で病原体から身を守る物質「インターフェロンα」の産生量が増加した傾向
  • 体内の異常な細胞を見つけて対処する細胞(ナチュラルキラー細胞)の活発化

これらの結果は、美容ケアの継続が心身のリラックスを通じて、学術的な免疫指標に何らかの影響を及ぼす可能性について、今後の研究が期待される分野であることを示しています。

※本記事で紹介している美容レクリエーションは、疾患の治療や予防を目的とした医療行為ではありません。研究結果は特定の条件下で行われたものであり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。

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高齢者向けの美容レクリエーションについて学ぶメリット

美容レクリエーションを導入する際は、介護スタッフの専門性向上が欠かせません。介護の現場でのスキルアップをお考えの方は、ぜひ美容の知識や技術の習得にチャレンジしてみませんか?

ここでは、高齢者向けの美容レクリエーションに必要な介護美容について学ぶメリットについて解説します。

介護業務に新しい意義と楽しさを見出せる

介護職に就いている方の中には「もっとできることはないのかな」そのような思いを抱えている方もいるのではないでしょうか。

介護美容を学ぶと、日々の業務に新しい喜びが生まれます。いつもの介護の延長線上で、メイクやハンドケアを通して利用者様との会話が弾み、普段は見られない表情や新しい一面に出会えるかもしれません。

介護の仕事がより楽しく感じられるようになり、自然と意欲も高まっていくでしょう。

昇進や転職に有利なスキルを身に付けられる

近年、介護の現場で「美容」というキーワードが注目を集めています。しかし、実際に介護美容のスキルを持つ職員はまだまだ少数派です。利用者様の心と体の健康に目を向けた美容プログラムを提供できる介護職員は、施設からの需要も高まっています。

さらに転職する際も、通常の介護スキルに加えて美容ケアの専門性があることで、より多くの可能性が広がります。

長期的なキャリアプランを立てやすくなる

介護の仕事に美容スキルが加わることで、将来の選択肢が広がります。今の施設で活かすのはもちろん、介護と美容の専門性を活かして独立する道も。

地域密着型の訪問美容サービスや、高齢者向けのビューティーサロンを開くケースも出てきています。また、結婚や出産でいったん職場を離れても、パートタイムで美容ケアに特化した介護の仕事に就くなど、ライフステージに合わせた働き方も実現できるでしょう。

学んだスキルは、どのようなキャリアパスを選んでも強みになるはずです。

高齢者向けの美容レクリエーションを学ぶなら専門スクールがおすすめ

高齢者向けの美容レクリエーションとして、以下の6つを紹介しました。

  • ネイル
  • メイク
  • エステ
  • アロマを活用した創作レク
  • カラーコーディネート
  • ファッションショー

これらのスキルを身に付けると介護の現場で活かせるほか、昇進や転職、長期的なキャリアアップにも有利です。

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