介護美容は本当に仕事になる?:未経験からケアビューティストになった長内 麻紀穂さんのリアルな現状とは
介護美容研究所 東京校を卒業し、介護美容の世界で活躍する長内 麻紀穂さんへのインタビューを通して、その活動内容や収入等、現在の状況や、現在に至るまでの動きを伺いました。
INTERVIEW
2021/9 介護美容研究所卒業
未経験から介護職に転職し、介護職として働きながら、副業でケアビューティストとしての活動を開始。
現在は月40万以上の売り上げを上げるケアビューティストとして活躍しながら、介護美容glow up・DAOコミュニティを運営。
ケアビューティストの1日
現在、長内さんはケアビューティストとして、介護施設など16件、個人2件と契約を結び、月の売り上げは40万円を超えるまでになりました。(2025/1現在)
まずは、長内さんのケアビューティストとしての日々の活動スケジュールを見ていきましょう。
ある一日のスケジュール
10:00 紹介して頂いた施設の訪問、打ち合わせ
12:00 ランチ
14;00 契約施設で介護美容のお仕事
17:00 帰宅 家事や事務作業等
19:00 夕食
20:00 事務作業や、コミュニティ運営のお仕事等
資料作成や、事務作業等で、今日は頑張るぞ!っていう日は夜中までつい頑張ってしまう事もあります💦
訪問する施設は今の所基本的には1日1件。
日によっては午前と午後で1件ずつ訪問する事や、1日中一つの施設でケアビューティストのお仕事をする事もあるそうです。
ケアビューティストへの道
これらの成果を出すまでの道のりは決して簡単なものではありませんでしたが、長内さんには「辞めなければ、いつか必ず結果が出る!」という信念がありました。
介護美容との出会い
広告会社で6年間勤め、28歳の時に新たな決断をした長内さん。新卒から全力で取り組み、広告業界でのキャリアを築いてきましたが、ある日「やるべきことはやり切った」と感じ、自分の人生を見つめ直すことを決意しました。
「今しか、自分のことだけを考えて行動できるタイミングはない」と強く思った長内さんが次に目指したのは、介護美容の世界でした。
介護美容研究所へ入学
2021年10月、介護美容研究所が提供するケアビューティーマイスター専攻(1年コース)に入学。専門知識を学びながら、新たなキャリアの可能性を模索していきました。
まずは最大限の学べる環境に入って、自分の得意を見つけようと思いました!
介護や美容の経験が無かった長内さんは、まずは全て学んでみて、自分の得意分野を見つける為と、スキルを学ぶだけでは無く、実際にご高齢者様や、施設の方とコミュニケーションが取れる現場実習も豊富で、アセスメントプロジェクトのある、1年のコースを選んだそうです。
さらに長内さんは、B&Cキャリアパークのサポートを受け、未経験から介護職に転職するという大きな挑戦にも踏み切り、コース修了後は、介護職として働きながら、ケアビューティストとしての活動をスタートさせます。
株式会社ミライプロジェクトの運営する、人材紹介事業のサービス。
介護美容研究所の受講生や卒業生を、介護美容を導入したい介護施設へ紹介する事で、介護現場の人材不足の解消に取り組んでいます。
活動開始
卒業後は介護職として働きながら、caresweet(ケアスウィート)に登録し、月2~3件の介護美容のお仕事をこなしながら、今後のケアビューティストとしての活動のために様々な動きを続けました。しかし、振り返ると最初の頃は「一人でなんとかしよう」と無理をしたり、手探りの状態で進めていたため、結果的に遠回りしてしまったと感じているそうです。
活動を始めた当初、介護職としての収入は約23万円、caresweetでの収入は月2~3万円ほどでした。さまざまな取り組みを続けても、なかなか目に見える結果には結びつかず、苦しい時期もあったといいます。それでも1年半の間、地道に努力を重ねていきました。
そんな中で試行錯誤を重ね、現在の活動に繋がっていると感じるポイントとして、以下の3つを挙げています。
2か月に1回営業DAYを設けた
介護職として働きながら、営業活動する事はとえも大変です。長内さんは営業DAYを決めてその日は1日10~15件訪問する!と決めて集中して営業活動をしてきました。
施設にDMを郵送
助成金等を活用しながら、300通のDMを施設にチラシを郵送。
異業種交流会に参加し、介護美容を広めた
異業種交流会に参加すると、自身の活動を発表できる機会が多々あり、まずは介護美容を知ってもらうべく発信し続け、たくさんの方と交流しました。
このころに営業していた施設様や、異業種交流会で出会った方が、後になって契約や、紹介をして下さる事もありました!
ケアスウィートは、全国訪問理美容協議会が全面バックアップする訪問美容サービスのことで、要件を満たした介護美容研究所の卒業生が、技術者として登録することができます。
快進撃の始まり
試行錯誤を重ねた末、長内さんはついに初の契約を獲得。この瞬間から、彼女の快進撃がスタートしました。
- 2024年2月 初契約を獲得
- 2024年3月 最初の目標にしていた月売上20万円を突破
- 2024年10月 売上30万円を達成
- 2024年12月 売上40万円を突破
※経費は交通費やレクの備品等で売り上げの30%程
個人事業を始めると色々な営業があるんです。最初は右も左もわからなかったので、ついつい不要な契約をしてしまったんですよね…。無駄な経費にもなりかねないので、これを教訓にみなさんには注意喚起したいです!
実績が積み重なると、信頼が生まれ、契約がよりスムーズに進むようになり、さらには紹介を通じて新たな顧客との出会いも増えました。
初契約まで時間がかかってしまったけど、その期間は種まき期間で、地道に種まきをしていたからこそ、今、契約いただけたり、紹介いただけたりしていると思います。
成功をつかむ上で、長内さんが大切だと感じたポイントは以下の3つです。
- 度胸:積極的に挑戦する勇気を持つこと。
- 愛嬌:相手に好印象を与えるコミュニケーションを心がけること。
- しぶとさ:決して諦めず、続ける姿勢。
また、「絶対にやめない・あきらめないこと」が大前提であり、それを支えるための環境作りも重要だと言います。生活環境や仲間との関係を整えること、さらに活躍している人々の近くにいることが大事だと長内さんは語ります。
仲間とともに未来を拓く
毎年新たなケアビューティストが増えていくことについて、長内さんは「ライバルが増える」といった見方ではなく、「光栄で心強い」と語ります。仲間が増えることで介護美容の社会的認知度が高まり、この仕事がより多くの人々に受け入れられるようになると感じています。
顔を洗ったり歯を磨いたりするのと同じように、介護美容がこの世の中の当たり前になってほしい!
今後も増えるケアビューティストを一人にさせたくない。介護美容を辞めて欲しくない。という想いで長内さんはオンラインコミュニティの運営にも携わっています。
介護美容glow up・DAOコミュニティ
メンバー約220人(2024/12現在)
- 介護美容セラピストのためのプラットフォーム運営
- 介護美容セラピストに向けた教育・事業支援
- 企業・団体様とのイベント開催・商品共同開発
まとめ
業界未経験からケアビューティストとして活躍を体現する長内さん。
その成果は決して偶然ではなく、地道な努力と粘り強い挑戦を積み重ねたからこそ得られたものです。
これからも長内さんの挑戦は続きます。その姿勢は、これからケアビューティストを目指す、多くの人にとって新しい一歩を踏み出すための励みとなるでしょう。
ケアビューティストを目指すなら介護美容研究所
介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,000名以上のケアビューティストを輩出しています(2024年10月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
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