「夢ができたので退職します!」14年の営業職を経てたどり着いた“介護美容”という天職

「夢ができたので退職します!」
そう笑顔で会社を辞め、新たな世界へと飛び込んだ女性がいます。
三澤さんは、14年間にわたり法人営業としてキャリアを積みながらも、心のどこかで「感動できる仕事がしたい」と模索を続けていました。そんなある日、偶然目にした「介護美容研究所」の広告に運命を感じ、福岡校の第1期生として入学。
今では、ケアビューティスト・訪問介護職・専門学校講師という3つの顔を持ち、それぞれを“本業”として精力的に活動されています。
本記事では、そんな三澤さんの現在・過去・そして未来への想いをたっぷりとご紹介します。
「介護美容ってこんなにも可能性があるんだ」——そう感じていただけたら嬉しいです。
3つの顔を持つ三澤さんのパラレルワークライフ
①訪問美容fUfU
三澤さんが立ち上げた訪問美容サービス「fUfU」では、高齢者向けサービスとオフィス向けサービスの両軸で活動を展開しています。
「とにかくやってみよう。合わなかったらまた探そう」——軽やかな決意で飛び込んだのは、介護美容研究所福岡校の第1期生としての学びでした。
1人ひとりに“色”を届ける美容「高齢者向け訪問美容」


“ネイルといえばfUfU”と思ってもらえる存在を目指しているんです
そう語る三澤さんは、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅など4施設を定期訪問し、現在は約20名のご利用者様に、月1回のペースでネイルケアを提供しています。
施術のメインはネイルですが、お話ししながらフェイシャルやフットトリートメントを提案することも。「まずは爪を綺麗にしながらおしゃべりして、『ハンドトリートメントも試してみませんか?』と、自然に会話の中から広がっていくんです」と、素敵な笑顔で話してくださいました。
定期訪問では全員が継続利用中。お客様ご本人だけでなく、施設のスタッフも巻き込んで「かわいい〜!」と声が上がる、まるで小さなサロンのような明るい空間が、施設の共有スペースに生まれています。

施術の流れも大切にしています。お部屋までお迎えに行き、施術後はお部屋までお見送りする。その丁寧なやり取りの中で、新しいご縁が生まれることも多いんです。エレベーターで一緒になった方に“私もやりたい”と言っていただけたこともあります
天気の良い日は景色が見える窓際で施術をするなど、空間づくりや演出にも心を配りながら、心地よい時間を届けています。
働く世代に自信を与える「オフィス訪問美容」

もうひとつの軸は、“働く世代”を対象にした訪問美容です。
「子育て中でサロンに行く時間がない」「女性ばかりのサロンは入りづらい」といった声に応え、オフィスや自宅へ訪問し、ネイルケアを提供しています。

最近では、コンビニオーナーさんからのご依頼もありました!
と嬉しそうに語る三澤さん。
ご利用者の中には、外資系企業の男性営業職や元オリンピック選手も。SNSでの問い合わせや、高齢者施設で訪問施術をしているスタッフからの紹介もあり、少しずつ口コミの輪が広がっているそうです。
“自信を磨くケア”という新しい形の訪問美容が、静かに、しかし確実に社会へと浸透しつつあります。
② 訪問介護の介護職

三澤さんは週2回、早朝(6:00〜9:00)と夜間(19:00〜22:00)に、訪問介護の現場にも立っています

介護美容に出会って、この業界に恩返しがしたいと思ったんです
もともとは介護の知識ゼロ、車いすの扱いもわからない状態からのスタートでしたが、実務者研修を受講し、必要な技術と知識を習得。今では介護現場でも頼られる存在に。

意外と自分に向いていたみたいです。今では楽しくて仕方がないくらい。とても大切な仕事だと感じています
介護美容という道をくれたこの業界に対する感謝の気持ちが、現場を支えるエネルギーになっているといいます。

高齢者向けのサービスをしている限り、この仕事はずっと続けたいと思っています!
③ 専門学校の外部講師

三つ目の仕事は、美容師専門学校の法律の授業を担当。
法学部出身という異色のバックグラウンドを活かし、法律に関する授業を担当しています。

プロとしての知識を若い世代に伝えるこの時間は、私にとっても学びの機会になっています
「全部本業」だからこそ生まれる相乗効果
三澤さんの3つの仕事は、どれもが“本業”。副業という考え方ではなく、すべてが相乗効果を生む“軸”として存在しています。

よく“体力おばけ”って言われるんですよ(笑)。でも、不思議と疲れないんです
実は、幼少期は虚弱体質で、会社員時代もよく体調を崩していたという三澤さん。

介護美容の仕事を始めてから、ストレスがなくなって、やりたいことをやれていたらすごく健康になったんです
“自分らしく働くこと”が、心も身体も元気にしてくれる——そのことを、三澤さんは自ら体現しています。
営業職から一転、介護美容との運命の出会い
14年間、法人営業の世界で奮闘

三澤さんが前職で従事していたのは、国家試験の試験会場運営等を請け負う、コンサル系の法人営業。1件1件が重たく濃い業務で、プロジェクトごとに多くの関係者とやりとりしながら、結果を出し続けてきました。
しかし、案件が終わると関係性も終わってしまうことに、次第に物足りなさを感じるようになりました。

もっと人と継続的に関わって、感動できる仕事がしたい
そんな思いを胸に、約1年にわたり様々な仕事を探し続けた中で出会ったのが——介護美容研究所でした。
運命の出会いは、介護美容研究所の広告

そこには、会社員時代にはなかった出会いが待っていました。

社会人になって“クラスメイト”ができたことがまず嬉しかったです。同じ夢を持つ人たちと、前向きな言葉しか飛び交わない空間。会社の飲み会とは真逆でした(笑)
“愚痴を言わない大人たちが集まる場”での学びは、三澤さん自身の考え方やポテンシャルを大きく伸ばしたそうです。


退職の決意と、その先にあった広がり

卒業後、三澤さんは勤めていた会社に笑顔でこう伝えました。

夢ができたので、退職します!
引き止められつつも、最後は「応援するしかないね」と送り出してもらえたと言います。
現在の仕事の多くは、以前の仕事で出会った人や、そこからの紹介がきっかけで始まったもの。

紹介してもらうための動きをしたわけじゃない。これまでの信頼の積み重ねが、自然と仕事に繋がっているんです
キャリアのすべてが今に繋がっている——そんな実感を持ちながら、三澤さんは介護美容の現場に立ち続けています。
介護美容を“続ける”ことで広がる夢
「いまのお客様、これから出会うお客様を、最後まで看取りたい」

三澤さんが一番大切にしているのは、「続けること」。

いま、ネイルを通して出会えたお客様を、最後まで見届けたいと思っています。
命と向き合う現場だからこそ、一過性ではない関係性を育んでいきたい。
業界を変える仲間を育てていきたい
今後の目標の一つは、介護福祉士の資格取得。さらに、介護業界で働く人材育成にも携わるため、初任者研修や実務者研修の講師になることも視野に入れています。
いま、ネイルを通して出会えたお客様を、最後まで見届けたいと思っています。

まだまだ“3K”のイメージが強く、なり手が足りないこの業界で、“働く人の意識”を変えていきたい。講師という立場から伝えられることもあると思うんです
これからの介護美容を担う人たちへ
訪問理美容は、かつてはボランティアとして行われることが多かった分野でした。
善意に支えられた無償のケアはたしかに温かいものでしたが、「継続」や「質の担保」という観点では限界もあったのです。
時間も資源も有限である以上、施術する側に経済的な余裕やリソースがなければ続けることは難しい。その課題を越えるために、少しずつ、そして確実に、訪問理美容も“有償のサービス”としての道を歩み始めました。
それはここ数年の変化です。

そして今、三澤さんが実践している「介護美容」——ネイルやエステといったケアもまた、同じ道をたどろうとしています。「お金をいただくこと=プロとしての責任を持ってサービスを届けること」
その積み重ねが、介護美容という仕事の価値を社会に認めさせていく——三澤さんはそう信じて、日々の現場に立ち続けています。

へこんでる暇があったら動こう
そうまっすぐに語る三澤さんの背中は、これから介護美容を志すすべての人たちにとって、確かな希望と指針となるはずです。
“好き”や“想い”を原動力に、一歩踏み出したその先に、新しい景色が待っているかもしれません。
あなたも“誰かの色”になれるかもしれない

介護美容を仕事にすること。それは、人の“日常”と“心”に関わること。
三澤さんのように、誰かの人生に寄り添うことで、自分自身の生き方も輝き出すのかもしれません。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,400名以上のケアビューティストを輩出しています(2025年4月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。

