デビュー後に差がつく特別実習―介護美容研究所のアセスメントプロジェクトとは?

「介護美容を“仕事”にしたい。」
そう本気で思うあなたにこそ、ぜひ知ってほしい特別な実習があります。
それが、介護美容研究所の【アセスメントプロジェクト】です。
実際の介護施設で、継続的に同じ利用者様と向き合いながら“変化の経過”を追うこの実習は、現場に立ったときの力の差を生む“本物の学び”。卒業後の就職・独立にもつながる、まさに「デビュー前の分岐点」とも言えるプログラムです。
卒業後に安定して収入を得ている方の約78.8%が、経験しており、「仕事にするなら、ここで経験しておくべき」と多くの卒業生が語る、介護美容研究所のアセスメントプロジェクトについて解説します。
「アセスメントプロジェクト」ってどんな実習?

このプロジェクトは、介護美容研究所の8か月・1年コースの受講生だけが参加できる、特別な実習。
介護施設で4週間、同じ利用者様を継続して担当し、繰り返し施術を行います。
通常の単発実習では味わえない「変化の蓄積」を観察しながら、
・美容ケアの効果
・ご本人の心理的な変化
・施設との連携の重要性
など、多角的に“介護美容の本質”を体感できる構成です。


介護アセスメントと、介護美容アセスメントの違いは?
介護現場では「アセスメント(=評価・観察)」がとても重要な役割を担っています。
では、一般的な“介護アセスメント”と、“介護美容アセスメント”には、どんな違いがあるのでしょうか?

比較表で見る違い
観点 | 介護アセスメント | 介護美容アセスメント |
目的 | 生活機能の維持・向上/自立支援/QOL確保 | QOL向上/自己肯定感の回復/精神的安定など |
評価軸 | 日常生活全体の課題・ニーズ | 美容面の変化や心の動き |
実施者 | 介護士・ケアマネージャー等 | ケアビューティスト |
「美容」を通して“こころ”を見つめるアセスメント
介護アセスメントが「日常生活を支えるための包括的な情報収集」であるのに対し、
介護美容アセスメントでは「美容をきっかけに、本人の心の変化や意欲を引き出すこと」に主眼が置かれます。
たとえば、「今日はメイクに前向きじゃないな」と感じたとき、
それは単なる気分の問題ではなく、体調の変化や精神状態のサインかもしれません。
そうした繊細な変化を感じ取り、適切に対応できる観察力と提案力が求められます。
“介護経験者”でも戸惑う難しさ

実は、介護経験がある方でも、美容アセスメントとなると「難しさ」を感じるケースが多くあります。
- “美容”の効果は数値化しづらく、結果が見えにくい
- 利用者様の本音を引き出すコミュニケーションに技術がいる
- 状況や気分に合わせて柔軟にプラン変更する判断力が求められる
しかし、だからこそこのアセスメントプロジェクトは、
“プロとしてのケアビューティスト”になるために欠かせない学びの場。
この実習で「一人の方と4週間向き合う」中で、
美容ケアの可能性と、ケアビューティストとしての自分のあり方に気づいていく。
そんな経験が、卒業後の大きな武器になっていきます。
現場で通用する力が育つ5つのポイント

ケアビューティストに“必要不可欠”なスキルとは?
介護美容を“仕事”にするということは、目の前の利用者様に「感動」と「変化」を届けること。
単に「施術が上手」だけでは、継続的に現場で求められる人にはなれません。
アセスメントプロジェクトでは、ケアビューティストとして働くうえで本当に必要な“5つの力”を実践を通して磨いていきます。

① 観察力
たとえば「今日は話す声のトーンが少し弱々しい」
こうした小さな変化は、体調や心の状態を表す大切なサインかもしれません。
一度きりの施術では見逃してしまうような変化も、継続して関わる中でこそ見えてきます。
この“気づき”があるからこそ、利用者様に寄り添ったケアができ、
ご家族や施設職員からも「安心して任せられる存在」として信頼されていきます。
② 質問力・情報収集力
「今日はどんな気分ですか?」
「最近なにか楽しみはありましたか?」
表情や言葉の奥にある“本当の気持ち”をくみ取り、自然な会話の中で信頼関係を築く力が求められます。
ときにはご家族からの情報がケアのヒントになることも。
「うちの母、昔から髪型にはうるさくて…」といった一言が、特別なケアにつながるケースも多くあります。
③ 計画力
介護美容の効果は、「その場のキレイ」で終わらせてはいけません。
たとえば、「4週間で笑顔の回数を増やす」「毎週髪型を変えて意欲を引き出す」など、
目標を立てて記録を残すことで、「変化の経過」を誰にでも伝えられるようになります。
これは、卒業後に営業資料として施設やご家族に説明する際にも大きな武器になります。
「きれいになること」が、しっかり“価値として見える”ことが、仕事としての信頼に直結するのです。
④ 信頼関係構築力
施術は、利用者様との信頼があってこそ成立するもの。
特に高齢の方や認知症の方に対しては、「どんな人か分からない」「何をされるか不安」という気持ちが最初にあります。
丁寧な自己紹介や、施術前の声かけ、傾聴の姿勢――
こうした一つひとつのコミュニケーションが積み重なり、「この人なら大丈夫」と感じてもらえる関係性が生まれます。
信頼関係は、利用者様だけでなく、ご家族や施設のスタッフとの連携にも大きく影響します。
⑤ 提案力
今日はネイル?メイク?ヘッドスパ?
その日の体調や気分、これまでの履歴を踏まえ、最適な施術を提案する力は、ケアビューティストに欠かせません。
たとえば、「今日は体調が優れないので、軽めのハンドケアだけにしましょう」といった柔軟な判断ができる人は、
利用者様・ご家族・施設から見ても「本当に本人のことを考えてくれている人」として信頼されます。
さらに、実際に仕事として介護美容を行う現場では、一人の利用者様と中長期的に関わることが前提になります。
だからこそ、「今日はこれをする」「次回はあれを試してみよう」と、一回一回の施術を“点”ではなく“線”でつなげる視点が大切です。
生活や気持ちの変化も見据えた“ストーリーある提案”ができるようになるのが、アセスメントプロジェクトでの大きな学びです。
そして、こうした視野の広い提案は、利用者様やご家族、施設職員からの**「この人に任せたい」という信頼**に確実につながっていきます。


利用者様にとっても、かけがえのない時間

「美容」が心を動かす、希望のきっかけに
介護施設での暮らしは、安心で安全な環境が整っている一方で、
「孤独感」や「退屈さ」「自己肯定感の低下」といった心理的な課題を抱えやすい現実もあります。
- 何も予定のない一日
- 決まった時間に食事・入浴・就寝を繰り返す日々
- 鏡に映る自分の姿に、ふとため息をついてしまう瞬間
- 家族や友人との距離が遠くなり、話し相手も限られる空間
高齢者の多くが、こうした中で「誰かに必要とされる実感が薄れていく」ことに、寂しさや喪失感を抱えています。
“きれいになる”ことは、“生きる意味”を取り戻すこと

そんな中で、ケアビューティストの訪問は
まるで「小さなお祭り」のように、利用者様の心を明るく照らします。
- 「今日はどんなネイルにしようかな?」
- 「久しぶりに口紅をつけたら、なんだか気分が上がった」
- 「鏡に映る自分、ちょっと若く見えるかも」
こうした瞬間が、利用者様の表情をふっと和らげ、
**「またやってみたい」「もっときれいになりたい」「誰かに見せたい」**という、未来への意欲につながっていくのです。
アセスメントプロジェクトだからできる「心の変化の蓄積」

このプロジェクトでは、4週間という期間をかけて、
1人の利用者様とじっくり関わります。
だからこそ…
- 1回目:「なんだか恥ずかしいな」と照れていた方が、
- 2回目:「今日は〇〇さんに会うから、眉毛きれいにしてほしい」と言うようになり
- 3回目:「写真を家族に送りたい」と笑顔を見せて
- 4回目:周囲の方にも「私の顔見てみて!」と自慢するようになる
そんな“心の階段を一歩ずつ登っていくような変化”を、間近で見ることができるのです。
どうすればこの方の表情が明るくなるだろう?
なぜ今日はあまり前向きじゃないのだろう?

そんなふうに考え、提案し、ときにはうまくいかないことも経験しながら、
工夫と試行錯誤を重ねていくプロセスそのものが、ケアビューティストとしての成長を後押ししてくれます。
これは、一人ではなかなか得られない、学校だからこそ体験できる貴重な時間。
「施術者」から「信頼される存在」へと変わっていく――
その一歩を、アセスメントプロジェクトが支えてくれるのです。
卒業生の声
心斎橋校(大阪)卒業生:よねだみほさん

「他職種の想いを尊重しながら、チームで利用者様のQOLを高める。
それが、ケアビューティストとしての私の役割なのだと実感しました。
アセスメントプロジェクトがなければ、独りよがりなサービス設計をしていたと思います。」

福岡校卒業生:宮里はづきさん

「“一人の方のためにどう動くか”を4週間考え続けた経験が、
今の自信につながっています。
どんなケアが効果的か、どうアプローチすべきか。
自分の中に“軸”ができた実感があります。」
実際に受けたからこそ分かる「学びの深さ」
このアセスメントプロジェクトは、カリキュラムの中でも特に印象に残った実習として、多くの卒業生が口を揃えて「やってよかった」「この経験があったから現場で自信を持てた」と語っています。
教室の中だけでは決して得られない、現場での“リアルな気づき”と“実践力”。
それを体験できるのが、このプロジェクト最大の価値です。

デビュー後の強みに

アセスメントプロジェクトで得た実習記録は、卒業後の営業資料としても活用可能です。
- 継続的なケアの成果を提案資料に反映できる
- 施設や利用者様に、信頼性あるアプローチができる
- 「介護美容を続ける意味」を体感でき、自信につながる
あなたの背中をそっと押したい
アセスメントプロジェクトは、単なる「4週間同じ方に施術を行う実習」ではありません。
そこには、一言では語り尽くせないほどの学びや感動、そして悩みや試行錯誤が詰まっています。

たった一人の利用者様のことを、1か月間ずっと考え続ける。
思うようにいかない日もあるし、自分の無力さに向き合う瞬間もある。
でも、だからこそ本当の意味で「介護美容の力」を信じられるようになり、
「私はこれを仕事にしていくんだ」と、自分自身の軸が育っていくのです。
もし今、「介護美容を本気で仕事にしたい」と思っているのなら。
このプロジェクトは、きっとあなたにとって忘れられない時間になります。
不安があっても大丈夫。誰もが悩みながら、それでも前に進んでいます。
その一歩を、私たちは全力で応援します。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに2,400名以上のケアビューティストを輩出しています(2025年4月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
介護美容研究所では、介護美容に興味を持ってくださった方を対象に、カリキュラムの内容や講座料金などの詳細を記載したパンフレットを無料でお送りしています。
興味のある方は、まずは無料で資料をご請求ください。

