自分のペースで夢に向かって:医療の道から介護美容へ、小栁さんの選択。

”介護”や”美容”と聞くと、それぞれに強い専門性が必要だと感じるかもしれません。これからの高齢化社会に求められる“ケアビューティスト”という新しい専門職は、まさにその二つの世界の架け橋のような存在です。
今回、ケアビューティストを目指して介護美容研究所 福岡校で受講中の小栁さんにお話しを伺いました。
元々は医療の道を志していた小栁さんが、人生の転機を経てたどり着いたのが「介護美容研究所」でした。小栁さんのこれまでや、想い、未来に向けての歩みについてご紹介いたします。

小栁さんのこれまで

小栁さんは、2024年10月に介護美容研究所・福岡校に入学。現在はコールセンターで週3〜4日働きながら、介護美容の学びと両立した日々を送っています。
大学時代は地元福岡を離れ、東北の医学部へ進み医師を目指して学んでいたそうです。しかし、体調を崩し、通学が困難に。苦渋の決断の末、大学を中退し地元へ戻ることになります。しっかり療養をしたのち、社会復帰の第一歩として選んだのは雑貨屋での仕事。その後は学習塾での講師の仕事で教室長を務めたり、放課後デイサービスで活躍するなど、さまざまな経験を積んできました。
しかし、将来の事を考えた時に、漠然とした不安もあったといいます。

このままコールセンターで働き続けるイメージは湧かなかったんです。

『これからどうしようかな』と、今後の人生を考えていました。
新しい可能性:介護美容研究所との出会い

そんな時、Instagramで偶然目にしたのが介護美容研究所の広告でした。元々美容に興味があり、ちょうどセルフでジェルネイルを始めた頃だったといいます。

身体的な介護は私にはできない気がするって、ずっと思っていて…。
そんな思いを抱えていた小栁さんにとって、介護美容との出会いは新しい可能性を感じさせるものでした。
直接的な介護を行うわけではなく、美容の力で見た目や心に寄り添うケアであることを知り、その特徴に小栁さんは惹かれたといいます。

高齢化社会と呼ばれる時代の中で、需要と自分の興味がマッチする気がしました。
決断までにかかった時間と不安を乗り越えて
介護美容に興味を持ったのは2023年の8月頃。すぐに資料を請求し、気持ちは固まりかけていましたが、当時の生活基盤が不安定だったこともあり、すぐに入学を決めることができずにいたといいます。

ちょうど夫が正社員から自営業へと変わって。私もパートなので『この状態で通えるかな…。』と、すごく悩みました。
その後も家庭内で話し合いを重ね、翌2024年10月、ついに介護美容研究所 福岡校へ入学することを決意します。
福岡校での学び:クラスメイトに支えられる毎日

実際に通ってみて感じたことを伺うと、真っ先に教えてくれたことがあります。

クラスの雰囲気がとてもいいんです。
入学してから感じたのは、クラスの雰囲気の良さ。様々な業界出身のクラスメイトが在籍していて、お互いに支え合いながら学べる環境が整っているといいます。
小栁さん自身、今はまだ活動を始めておらず、卒業後についてはまだ模索中であるといいます。

今後自分がどの分野で活動していくのか、ネイルなのか、メイクなのか。それによって必要な準備も変わってくるので…。
一方で、既に地域のイベントや施設で活動を始めているクラスメイトの姿が刺激になっているそうです。

不安に思うこともありますけど、クラスメイトの皆さんが本当に良い方ばかりで、ありがたいなって思っています。
「美容」を届けたい人がいる:学びを続ける理由

最近ではアロマテラピー検定1級に合格。小栁さんは自身も好きで興味のあった分野だったために、更に強みにしたいと考えています。

今はアロマの知識を活かしてブレンダー(オリジナルの香りをつくりだす人)になりたいなと思っていて。
その他にもアロマアドバイザーやインストラクターにも興味がありチャレンジしてみたいと教えてくれました。
目指すのは、『アロマ+施術』を武器にした小栁さんオリジナルの介護美容スタイル。そしてそれを、年齢や状況を問わず、”美容を楽しみたいけどできない”方たちに届けたいという想いがあります。

今は”介護美容”を学んでいますけど、介護が必要という方だけじゃなくて、入院中や病気の方、何か理由があって出来ないっていう人に美容を提供したり、楽しんでもらえたらいいなって思っています。

介護の必要の有無、年齢問わず美容を届けられたらいいなと。
また、小栁さんの祖父が現在入院しているということもあり、元々医師を目指していたときから、終末期にも興味があった小栁さんは、美容という切り口から、そうした場面にも寄り添える存在になれたらーそんな未来を思い描いています。
同じように迷う誰かへ:小栁さんが伝えたいこと

最後に、これから介護美容研究所へ入学される方に向けて、メッセージをいただきました。

もし、私と同じような人がいるんだとしたら…。
小栁さんが介護美容研究所に入学する時、両親や親戚など身近な人に喜んでもらえたら、それがそのまま仕事に繋がったらーそんな想いが原点となったそうです。卒業後の明確な目標は決まっておらず、まずは「やってみよう」と最初の一歩を踏み出すところからでした。
時には、クラスメイトがイベントに出店したり、営業活動を始め施設への訪問予定を組んでいたり、そうした姿を見て焦りを感じることもあると話してくれました。
しかし、そうした中でも、自分のペースで学ぶことの大切さを実感しているといいます。

色々と感じることはあると思うんですけど、みんな人それぞれ違うから。自分でどういう風にしていきたいとか、『あぁ、これは私好きだな』とか、そういう気持ちを大事にしながら学校生活を送っていくといいのかなと思います。

まぁ、自分自身に対しても思っているんですけど(笑)
まとめ
自分のペースで、自分らしい未来を築いていくー。人生のキャリアに「正解」はありません。小栁さんは進路変更や迷いを経て、介護美容という新しい世界へ挑戦することを決めました。そこには「たくさんの人に楽しんでもらいたい」「美容の力で寄り添いたい」という想いが込められています。
小栁さんへのインタビューを通して、”新しい一歩を踏み出したい”と思っている人たちの背中を、そっと押してくれるきっかけになったのではないでしょうか。
介護美容を学ぶなら専門スクールがおすすめ

介護美容研究所は、高齢者向けのヘア・メイク・ネイル・トリートメントなどの施術技術を学ぶことができるプロスクールで、卒業後はケアビューティストとして活躍することができます。
現在、東京校・横浜校・名古屋校・梅田校(大阪)・心斎橋校(大阪)・福岡校の6拠点で開校しており、これまでに3,000名以上のケアビューティストを輩出しています(2024年10月2025年4月現在)。
実践的なスキルを学ぶ現場実習のほか、卒業後の転職サポートも提供しており、学ぶだけでなくキャリアを築くためのサポートが充実しています。
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